VIDEO AVANTURES 第七日


Here is your random fake-giallo:今日のランダムジャッロは…「Two White Doves in an Empty Grave

Directed by
Alfredo Toretelloni

A young painter is kidnapped. A politician has a premonition concerning the disappearance. He must use supernatural assistance to determine the identity of the perpetrator.」

VIDEO AVANTURES 第七日

『ROMASANTA』(パコ・プラサ/2004)

教会内にでっかい男が。そしていきなり後から入って来た犬を撃つ。いや…狼だ。 ガリシア、スペイン、1851年。 狼の鳴き声たちが男を襲う。 エクアドル産パワー・メタル・バンドではなく。 邦題『ガリシアの獣』。 ジュリアン・サンズやエルサ・パタキーより、わたしは動物の狼ばかり見ていた。でも後半出てこない。 狼男映画じゃないじゃないかという人もいそうだけれど、わたしはこんな狼男映画を求めていた。けれどジュリアン・サンズでなく、また別の演出で。 狼男裁判シーンもまた物足りなかった。 特帽被せるなら被せるでもう何叫びかほしかったし。 他の狼男映画にある爽快さは全てなくてもいい。 冒頭の狼が突然狼男に怖れをなして退去するみたいなシーンをもっと見たかったのだけれど。
 ゾアントロピー、ライカントロピーの映画化は難しいのだとわかったけれど、パコ・プラサ監督ならもっとやってほしかった。 皮膚の破壊もなく、最後まできれいな身体のままの狼男。 特殊な傷の扱いについて、脂の映画では…という脂周りの映像のシーンはよかった。解剖周りのシーンの更なる詳細化があったなら。それにはキャラを新たに増やす必要があるか…
 グローニンゲン研究所みたいなライカントロピー専攻?大学の暴走の映画化は失敗しそうだけれど観てみたい。 狼女映画もいくつもある。『獣は月夜に夢を見る』(原題『Nar dyrene drommer』/ヨナス・アレクサンダー・アーン/2014)、『wild』(ニコレッテ・クレビッツ/2016)… いつかここでも。 『獣は月夜に夢を見る』はかつて「映画音楽急性増悪」で書いた記憶が。 狼女映画はもっともっと作られてほしい。

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