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文章・キャラ・話・アイデアのレベルを上げるには〜小説新人賞の攻略法(5)

崖っぷち作家のニジマルカです。

「新人賞の攻略法」5回目です。

4回目はこちらです。↓

軽くおさらい

ツッコミとは、編集者や読者からの攻撃だという話をしました。

攻撃が当たりすぎると(ツッコミどころが多すぎると)、バトルに負けてしまいます。

負ける、というのは、編集者なら「落選させる」、読者なら「読むのを止める」ということです。

ですから、攻撃されないように防御しなければなりません。

以下のように、小説の要素ごとに防御力を上げていきましょう。

1.文章:下手すぎないように
2.キャラ:軸をぶらさないように
3.ストーリー:破綻させないように
4.設定、アイデア:陳腐すぎないように

1.文章のレベルを上げる

文章のレベルを上げるのに手っ取り早いのは、一冊、日本語技術の本を読むことです。

ド定番はこれなのですが↓、今はもっと良い本があるかもしれません。


この本もよく紹介されますが、自分は読んだことがありません。↓

文庫になっているので読んでみようと思います。


文章作法については、ネットで調べればいいです。

?!の後の1字開け、……(三点リーダ)、――(二倍ダッシュ)くらいを知っていればいいと思います。

文章作法で落とされることはないと思いますが、内容が同程度なら、作法に従っていない方を落とすことはあるかもしれません。

ですから、知っておくに越したことはないでしょう。

2.キャラをしっかり作る

キャラクターをしっかり作るには、履歴書のようなものを書くのが効果的です。

キャラクターシートのようなものを書いてみてもいいですね。

これは効果が絶大なのですが、初心者の人ほど面倒臭がってやりません。

やらない人が多いということは、これをやるだけでかなり優位に立てるということです。

履歴書を書くのを勧めている本には以下があります。↓

この本はけっこう役に立ったと思います。


キャラシートというのはこんな感じのものです。↓

省略したものを載せておきます。

変わらない項目
・登場日 年月
・ふりがな
・氏名
・生年月日
・年齡
・性別
・星座
・血液型
・出身地
・現住所
・学歴
・職歴
・免許
・資格
・作品に登場した理由
・動機
 どうしたい? 何がしたい? その理由は?
・おおまかなバックストーリー

外見ほか
・あだ名・身長・体重・視力・声・髪・病気・顔の特徴
・人から見た第一印象
・自分で自分をどう思っているか
・口癖

性格
・最大の長所
・最大の短所
・自分の中でどこが一番好きか
・読者がすぐ共感できる点は
・恐れていること
・作品に登場するまでの人生で一番うれしかったこと
・作品に登場するまでの人生で一番悲しかったこと
・作品に登場するまでの人生で一番怒ったこと
・作品に登場するまでの人生で一番楽しかったこと
・作品に登場するまでの人生で一番苦しかったこと
・作品登場時は、それまでの人生のどんな位置か
・この作品での目的は
・これからの人生で最も起こってほしくないこと
・これからの人生で最も起きてほしいこと

3.ストーリーを破綻させない

ストーリーを作る際に、一度読んでおいた方がいいのは「ハリウッド脚本術」的な本です。

これで、標準的な物語の構成がわかります。

標準的な話がそのまま市場で通用するわけではないのですが、標準がわからないと、自分なりに応用することもできません。

良い本はたくさんあると思いますが、映画シナリオに特化したものは読みにくいので、小説用の本を買った方がいいです。

本はなんでもいいのですが、これはわりと良かった印象です。↓


4.設定、アイデアを出すには

アイデアというのは新規性のことです。

新人賞では、どちらかというと、市場で売れるかどうかよりも、目新しさが求められる印象です。

市場で売れるには、新規性の割合は低い方がいいのですが、新人賞ではかなり新し目にしても大丈夫でしょう。

市場で売れる作品については、以下のnoteで書きましたが↓、新人賞の場合はあまりとらわれなくても良いと思います。


アイデアを出す一番簡単な方法は、自分の好きな作品やヒットした作品を真似することです。

話の構造をそのままにして、世界や時代を変えたり、登場人物の性別を変えるだけでも新しい作品になります。

好きな作品のバリエーションを作ると考えればいいでしょう。

上のnoteには、その方法の例も上げていますので、そちらも合わせてご覧ください。

今回のまとめ

新人賞の攻略法5回目「文章・キャラ・話・アイデアのレベルを上げるには」でした。

1.小説の要素ごとにレベルを上げる
2.文章は日本語技術の本を1冊読む
3.キャラは履歴書を作る
4.物語はハリウッド脚本術っぽい本を1冊読む
5.アイデアは好きな作品を真似する

次回は「武器を確認しよう」です。↓

それではまたべあー。




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