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どうしても作品が受け入れられないとき

崖っぷち作家のニジマルカです。

発表した作品がまったく受け入れられないときがありますよね。

公開したのにほとんど反応がないとか、出版した本がぜんぜん売れないとか。

そういうときに出来ることは2通りしかありません。

今回は「作品が受け入れられないとき」という話です。


できることは2通りしかない

作品が受け入れられない
本が売れない……

何かが上手くいかないとき、単純に言うとできることは2つしかありません。

1.自分を変える
2.世界
を変える

どちらが簡単かはその人に寄りますが、いずれにせよ何かを変えない限り、結果を変えることはできません。

それぞれのアプローチを見てみましょう。


1.自分を変える

作品が受け入れられないことを自分のせいだと考えると、できるのは「自分を変える」ことになります。

「自分を変える」というのは要するに「作品を変える」ということですね。

ところが「作品を変えよう」と思っても、ほとんどの場合は変えることができません。

本人は「今度こそ変えた」と思っているのですが、傍から見るとまるで変わっていないのです。

変えるというのはかなり難しいことなのですね。

さて、自分の作品を本当に変えたいなら、おすすめの方法があります。

「それは書いちゃダメでしょ」「それはないわ〜」「あ、そういうのは書かないんで」と思うものを書くことです。

何かが上手くいかなくて壁にぶつかっている人というのは、何かしらの思い込みを持っています。

たとえば私自身の話で言えば、三次選考をなかなか越えられないとき、「そこまでエンタメしちゃダメなんじゃないか」という謎の思い込みを持っていました。

「そこまで読者に媚びちゃダメでしょ」「そこまで楽しませたらダメでしょ」という奇妙な思い込みです。

エンタメを書いているにも関わらず、「下品なエンタメを書きたくない」と心のどこかで思っていたのですね。

おそらくそういった”下卑たもの”を書くと「自分の価値が下がるのではないか」と恐れていたのでしょう。

だいたいにおいて、壁にぶつかるのは怖いものや嫌なものを避けたときです。

作品を変えたいなら、思いきって「それはないわ〜」と思う方向に踏み出してみてください。

自分の場合は「一度エンタメに徹してみよう」と踏み出したことで受賞できました。

必ず良い結果が出るとまでは言えませんが、嫌な方向に踏み出せば、少なくとも作品を変えることはできます。

なぜならその方向には行ったことがないからですね。

自分が避けていることや自分の思い込みを見つけるのは簡単です。

ヒット作品や評判の良い作品を読んで文句を言っていませんか?

「こんなのがいいの?」
「こういうのはダメだろ」
「安っぽいなあ」
「古すぎない?」

こういった文句が出る方向こそがあなたが避けている方向です。

試しに一度そちらに向かってみてください。

怖い方向に踏み出すことが本当の意味での挑戦です。


2.世界を変える

「自分の作品は悪くない。悪いのは世界の方だ」と考えた場合は世界を変えるしかありません。

一般的にはあまり褒められた態度ではないでしょうが、そう思うのは別におかしくはないでしょう。

世界を変えるアプローチには2つあります。

1.時間を変える
2.場所を変える


1の「時間を変える」は受け入れられるまで待つということです。

新しすぎるものはすぐには受け入れられません。

しかし何年か経つと時代が追いついてくる場合があります。

作品が受け入れられるタイミングというものがあるのですね。

中途半端に受け入れられる作品ではなく、むしろ今はまったく箸にも棒にもかからない作品の方が有望かもしれません。

とはいえ、数年先までかすかな可能性に賭けて待てるかというと、かなり難しい選択だと言えるでしょう。

2の「場所を変える」は簡単に言うとジャンルを変えることです。

あるいはメディアを変えるのでもいいでしょう。

たとえば純文学を書いている人がミステリを書いてみる、小説を書いている人がマンガ原作を書いてみるといったことです。

好きなものが得意なものであるとは限りません。

いま書いているジャンルではなく、別ジャンルの方が上手く書ける可能性はあります。

特に極端なジャンルの人がもう一方の極に移行すると面白い作品ができそうです。

たとえば純文学の人やハードボイルドを書いている人がケータイ小説やライトノベルを書いてみるとか、その逆とかですね。

書き続けられるかどうかは別として、あるジャンルのルールを別ジャンルに持ち込むとかなりインパクトのある作品ができると思います。

とはいえ、別ジャンルを書くことに抵抗のある人も多いでしょう。

その理由のほとんどは「そのジャンルに慣れているから」かもしれませんね。

そのジャンルで頑張ってももちろんいいですが、慣れているからといって間違った道を進んでも目的地にはたどり着けません。

一心不乱に突き進んで壁にぶつかっているようなら、別の場所を探してみるのも悪くないです。

少なくともそういう選択肢もあると知っておくといいですね。


今回のまとめ

「どうしても作品が受け入れられないとき」という話でした。

1.上手くいかないときにできるのは「自分を変える」か「世界を変える」
2.作品を変えたいなら「それはないわ〜」と思う方向に踏み出す
3.世界を変えたいなら「時間を変える」か「場所を変える」
4.時間を変える=受け入れられるまで待つ
5.場所を変える=別ジャンルを書いてみる

別ジャンルで書いてみて、やっぱり元ジャンルがいいなと思ったら戻ればいいです。

戻ったからといって、別ジャンルで書いたことが無駄になるわけではありません。

それではまたくまー。


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