崖っぷち作家のニジマルカです。

「新人賞の攻略法」２回目です。

１回目はこちらです。↓

新人賞と市場

作家になったら、最終的には市場で戦うことになります。

ですから、最初から市場のことも知っておくといいでしょう。

特に新人賞と市場の違いを知っておくのがいいと思います。

細かい違いはいろいろありますが、押さえておかなければならない重大な違いはこれです。

・新人賞は中身を読んで決める
・市場は外見で決める

それぞれ説明していきましょう。

新人賞は中身

新人賞は、中身を読んで判断してくれます。

１次選考くらいは下読みさんが読むかもしれませんが、選考が進めば、実際の編集者さんが読んでくれます。

中身が面白ければ、通してくれるでしょう。

当たり前だと思うかもしれませんが、これはとても珍しいことなのです。

市場について知れば、これがどれほど珍しいかわかります。

市場は外見

結論から言うと、市場では、人は外見で選びます。

たとえば小説を買うとき、中身を読んで判断しているでしょうか？

もちろん、ぱらぱらと中をめくることはあるでしょうが、全部読んだりしませんよね。

つまり市場では、読む前に選ぶのです。


もうちょっとわかりやすく、例え話で説明しましょう。

新製品のお菓子がコンビニに並んでいたとします。

おいしいから買うのでしょうか？

違いますよね。

食べていないのですから、おいしいかどうかはわかりません。

ではなぜ買うかというと……

おいしそうに見えたから

です。


お菓子のパッケージには、おいしそうなイメージ写真があり、お菓子の名前もなんとなく良さそうに見えます。
キャッチコピーも興味をそそるものでした。

「おいしそうだな。よし、買おう」

そこであなたは、そのお菓子を買うことにしました。

このとき、もちろん、中身を吟味して判断したわけではありません。

ただ外見で決めたのです。

つまり、市場では中身ではなく、外見だけで勝負が決まるのですね。

ちょっと考えてみればわかると思いますが、日常的な取り引きのほとんどは、中身を消費する前にお金を払います。

後払いもないことはないでしょうが、少ないでしょう。

このように、「中身の良し悪しで判断される」ということは、この世界ではほぼ起こらないのです。

今回のまとめ

新人賞の攻略法２回目「新人賞と市場はぜんぜん違う」でした。

１．新人賞は中身で決まる
２．市場は外見で決まる

次回は「ネット小説のことも知っておこう」です。↓

それではまたべあー。