正解から外れた人生を歩む君は天才である。【NIJINアカデミー学校だより#26/校長:星野達郎】
「不登校になった自分は生きている価値がないと思った」
生徒の言葉である。
たった10年しか生きていない子どもに、ここまで言わせるのか...この国は。
そう思った。
誰かのせいにはしない。
ただ、私の胸に包丁のように突き刺さった。
「社会不適合者」
別の生徒が自分自身をそう言い表していた。
学校に行けなくなると周囲の目が気になり、家からも出られなくなる子どもが多い。
家から出られなくなると豊かな教育体験や友達、信頼できる大人と出会う機会がなくなり、彼らが生まれもっている自己肯定感が奪われてしまう。
学校に行くことが全てなのか。
学校に行けない子どもはダメなのか。
私は、そう思わない。
それどころか、学校が合わない君は天才だと思う。
天才とは、普通ではない見方・考え方で世の中を見る者のことをいう。
正解から外れ、普通でない経験をした君は、
将来、今の正解が正解でなくなったとき
普通の生き方が普通ではなくなったとき
この世界と多くの人をHAPPYにすることができる。
正解から外れ、異端と言われ続けてきた校長の私がいうのだから、誰に何を言われようと自分自身を信じてほしい。
君は、この世界で最も大切な存在なのである。
NIJINアカデミーは、不登校が”希望”に変わる学校として2023年9月に開校した。
開校して7か月間。
多くの皆様のご支援・ご協力をいただきながら、NIJINアカデミーはチーム一丸となって子ども一人ひとりに向き合い、新年度を迎えることができた。
「NIJINアカデミー出身だと羨ましいと言われる学校にしたい」
冒頭の生徒から言われた言葉は
今、私たちの目標になっている。
君は、幸せになる力がある。
君は、人を幸せにする力がある。
Be HAPPY, Do HAPPY
学校理念でもあるこの言葉を胸に、
今年度も、子ども一人ひとりに向き合う。
2024.4.6 校長 星野 達郎
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