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不登校を”誰のせいでもない”と仮定するところから始まった

NIJINアカデミー校長の星野達郎です。

この場をお借りして、不登校の小中学生を対象としたオンラインスクール「NIJINアカデミー」を創ろうと思い至った理由をお話させていただきます。

1.明るくない子どもなんていない

高学年で受け持った児童から言われた言葉は、今も忘れることはありません。

「先生、あたし学校合わないんですよね‥‥」

真面目で大人しいと言われていた彼女は、休み時間に独り読書をして過ごすようなお子さんでした。本当は明るくて、朗らかで、人懐っこい性格にも関わらず、学校では本来の姿を出せないでいたのです。

彼女だけではありません。
今、多くの子どもが、学校で自分を出せずに苦しんでいます。

教師として子どもに教えてもらったことは、
「明るくない子どもなんていない」
「問題児なんていない」ということです。
たったの一人として、暗い子ども、悪い子どもなんていません。

暗い顔で過ごす子どもを一人残らずハッピーにしたい!

そんな想いをオンラインサロンCHLOOSで投稿したところ、5人の仲間が集まり、このプロジェクトがスタートしました。

2.不登校は”誰のせいでもない”

文科省によると2021年度の不登校児童生徒数は24万4940人。
9年連続で過去最多を更新し続けています。

学校に行かないといけない。
学校に行けなくなってしまった自分は劣等生。
悲しいことに(そんなことあっていいはずがないのに…)、約半数の子どもが、学校に行けない自分を責めていることが文科省の調査から分かっています。

不登校はいけないことでしょうか。
不登校の何が問題なのでしょうか。

私たちは、不登校は誰のせいでもないと考えます。
不登校の本質的な問題は、学校に行けなくなった途端に、教育の質を約束できない仕組みにあるのです。

3.NIJINアカデミーという新しい学びの選択肢

私たちは、学校に代わる学びの選択肢を創ることにしました。
それが、「NIJINアカデミー」です。

NIJINアカデミーでは、学校が合わず、学ぶ機会を奪われている子どもに日本トップレベルの教師による授業を届け、「学ぶ楽しさ」を提供します。学校では出会えなかった友達や信頼できる大人、多様な生き方と自分の可能性に出会う機会を創り、「生きる喜び」を提供します。

これまで私は、日本最大級の教員研修プラットフォーム「授業てらす」や、教員向けコーチング事業「先生コーチ」、異業種と教師の学校改革サロン「学校CHLOOS」を運営してきました。

そこで出会った素敵な仲間や、企業や自治体とのネットワーク、コミュニティの運営ノウハウを、今回の事業に生かします。

4.最後に

学校は行けるに越したことはない。
元教師として、私も心からそう思います。

しかし、これだけの子どもたちが学校に行かないという現実に向き合った時に、じゃあその子たちがどうしたらハッピーにいられるのか、ハッピーに生きたいと思えるようになるのか、その答えが「家でも学校と同じくらい豊かに学び、人と繋がることができるオンラインスクールを創ること」でした。

今、全ての子供が同じ場所で同じことを同じように学ぶ必要はありません。
不登校の原因は人ではなく、仕組みにあるのです。

私たちは、既存学校に代わる新しい学び場を創り、子供一人ひとりが自分に合う教育方法で学べる未来を創ります。

そして、”不登校”という言葉をこの世から無くします。


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