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言葉に癒されて

突然の痛み

ここ1ヶ月ほど調子が良かったのに、急に左下肢や右上半身が痛み出しました。

ちょうど長距離(と言っても片道20分ですが)を歩いている時に身体が左右にぶれる感じがしたので
歩き方が悪いのかと不安になりました。

以前に教わったことなどを思い出しながら、あ〜だったかな?こうだったかな?
考えれば考えるほど歩き方がわからなくなり不安になったので急遽リハビリをお願いしました。

診てもらって

とりあえず一通り事情を話し
歩行を見てもらいました。

歩いてみてどんな感じががするのか
どこに痛みを感じるのかを質問されました。

そして実際に身体に触れて、痛みの箇所を確認してもらいました。

その上であちこち張っていること。
なので運動ではなくマッサージをして頂くことになりました。

話しの中から

その間にも前回から変わったことは何か?
話をする中で色々考えてくれます。

家でやっているエアロバイクの高さのこと。
高次脳機能障害の宿題をやっている時のこと。
話の中からあらゆる可能性を一つ一つ丁寧に拾っていることに驚きました。

そしてその中で痛みの原因の可能性があると思われるものは一旦中断するようにと助言されました。

高次脳機能障害の宿題のように中断出来ないものは、様子を再現した上で少しでも負担を軽減できる方法はないか考えてくれました。

私には何気ない雑談のように思えてもそこから日常生活の動作を想像されているのだなそんな風に感じました。

大丈夫ですよと言われて

施術が終わって最後にもう一度歩行を見てもらいました。
「何も考えずに歩いてみて下さい」

そう言われて歩き方のことはなるべく考えずに部屋の端から端まで往復しました。

そうしたら
「大丈夫ですよ、このまま何も考えずに歩いて下さい」
と笑顔で言われました。

ほっとしたと同時に私はこの言葉が聞きたくてリハビリに来たんだなと思いました。

自分でも重大なことが起きたのかとは思っていなくて、むしろ大したことではないような気がしていました。
ただ何となく漠然とした不安がありました。

信頼している人がきちんと診てくれて「大丈夫ですよ」と言ってくれたので安心感で痛みも軽減したような気がします。

でもこれって信頼している人が
「痛い」とか「不安だ」という気持ちに真摯に向かってくれて初めて得られるもので、どちらが欠けてもダメなのだろうなと思います。

痛みはあっても

まだ痛みは残っています。
一日で良くなるものでもないかな、
少し時間がかかるかなと思っています。

でも「大丈夫ですよ」と言われたから大丈夫なんだろうと思っています。

これまで医療機関等でいろんなことがあり、「大丈夫です」という言葉が信じられないことがありました。

私の痛いという気持ちに寄り添ってもらえず、身体だけでなく心も痛くなって帰ることもありました。

たかが言葉と思う医療従事者もおられるかもしれません。
でも、病気や痛みに真摯に向き合った上でかけられた言葉には、心だけでなく身体も癒す効果があるのではないかという気がしました。