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⁡「人工の揺らぎは作れるのか」

近年掲げているテーマが揺らぎで、自然や環境に依存しない永久機関的揺らぎを探し続けている。

ろうそくの火、木漏れ日、水の波紋。

地球の自転の恩恵は人体に良い影響を与える。

揺らぎは不規則の連続だが、装置として不規則を作り出すのは骨が折れる。

作ってみると分かる。

地球って凄い。

花粉やpm2.5みたいな浮遊粒子を避けるため、近年の住居は窓を開けている時間は短く風に靡くカーテンの揺めきを感じることも減っている。

気密や断熱に特化してるため、揺らぎを完全に手放したと言っていい。

猫や金魚を飼うのはその不規則の連続という意味での揺らぎをペットに求めているからだと思う。

高木ですら視界から外れるマンションの高層階においては木漏れ日すらも感じることはできない。

揺らぎこそ精神衛生には不可欠なため、無意識の危機が訪れている気がしてならない。

人工的に不規則の連続を作り出すためには、重心がランダムな観葉植物のようなそもそもに不規則性を孕んでいるものか、不規則のように見える長いスパンのルーティンを装置として作り上げるかのどちらかになる。

映像、音、香り、磁力あたり。

さらにそこに侘び寂びも加える。

不規則と経年変化の組み合わせは秩序と調和と循環で、そう考えると永久機関的な装置は自然に限りなく近いのではとも思うわけで。

揺らぎを「心の中に見つけたり」みたいな見立ても良いけど、しっかりとフィジカルで感じられるように。

散々考えてもまだ結論が出てないが、そんな目線を持ちながらアート作品や文化芸術に触れている瞬間が実に楽しい。

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