僕は物持ちがいい、と最近気づいた。
ある時仲のいい後輩が僕の服装を見て「その服、ずっと前から着てますね」と言われ、そう言われればそうだなと思って家で10年以上前の写真を見たら同じ服を着ていた。

基本的に家の中で仕事をしているし、インドア派なので服を着て外出する機会が少ないこともあるが、服に毛玉ができると取り除いたり、クツも汚れたら磨くなどモノを大切にしている方かもしれない。

最近自分でもこれは長持ちしすぎだなと思ったのが仕事で使っている机だ。おそらく小学5、６年生くらいの頃に母親が大人になっても使えるようにと買ってくれた木製の机をずっと使い続けている。

かれこれ40年間も！

どっしりとして分厚く幅もある木の板、全体的にがっしりとした造りで全くガタが来ない。デザインも良くて大人でも十分に使える。まだまだ使えそうだ。

ところでこの机の木の板の裏側に「僕は天才」と大きく書いてある。
いつ書いたかは覚えていないが、大人になってから書いたのではないことは確かなので、たぶん中学か高校の時だと思う。この文字に気づいたのは10年前くらいだったろうか。何かの拍子に見つけてびっくりしたが、

なんだか昔の自分から大きな自信をもらえた気がした。

その当時何を根拠に「天才」だと書いたのかは分からない。大満足の絵でも描けたのだろうか？全く覚えていないが、大人になってクリエイター活動を始めて、今でも時々挫折して「あ〜才能に溢れる天才だったらな〜」とため息をつくことは多いが、そんな時にこの机の裏の言葉を思い出すことがある。

昔の自分が「大丈夫。君は天才なんだから」と励ましてくれる。

とってもいい相棒だ。この机を捨てたら何か悪いことが起きそうな気さえする。もしかしたら死ぬまで使ってるんじゃないだろうか。

これからも僕を支えてくれ、机くん！