お勉強438:食道がんIOの実情

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/report/202402/583277.html


安定のカトケン先生の記事。

個人的にはCRT+IOは案外悪くない、
(というかCRTに加える上乗せとしては結構アリ)
と研究会や実際に使っているひとに聞いた。

一応臨床試験的にはペンブロ+FPの試験にRTを上乗せ
した研究データはないのだが、添付文書上
ダメではないので、併用して使ったり、
ケモの合間に短期で狭窄にあてたりしているらしい…

手術可能群でCRT+IO →再発したらサルベージ
という可能性については今後検討課題、とは思う。
放射線腫瘍医としてはJCOG0909の成績とコンセプトは
非常に良いと思うので、それに上乗せできれば。

周術期というか、手術を前提にするのならば
ケモIOであると思うが、放射線腫瘍医としては
食道は機能温存もそれなりにできる温存療法なので
患者に提案はされるべき選択肢でありたい、というのは思う。

実臨床でやっていると
75歳以上とか、臓器機能が悪いとかで
術前DCFがちゃんとできる人は
やっぱりそれほどいないというのが
実感なので

FP→opeとFP+RT→opeで
それほど生存が変わらないのならば、
FP+RTでW&W方式を最初に提示するのも
アリとは思うのですけどねぇ…

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