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親の知らぬ間に

お会いしたことが無くても自分の半生で影響を受けた人や作品は誰しもあるものです。

いつか別れがくることは頭で分かっていても現実となると大なり小なりそれぞれに思うことがあります。子供時代育ててもらったという人もいて…。

直接ではなくても子供たちが、孫たちが大好きで、柔らかい感性に心地よい針を刺すように、またスポンジに水が含まれるように、いろんなことを吸収した時期があったことを思い出します。

私でさえもあのメロディーが流れるとひょいと心が躍ります。
漫画は勉強からは正反対のところに置かれていて漫画ばっかり読んでると…。と親は言ったものです。

両親は反対もしなければすすんで買ってくれるほどでもありませんでしたが、そんなに漫画自体が無くて、時折叔父がお土産に買ってきてくれたディズニーの「白雪姫」や日曜日の夕方「ポパイ」を見る程度でした。


子どもたちは単行本を知らぬ間に集めていてそれも友達との楽しい会話になっていたようです。

今更ながら読んでみると、この年齢になっても心に響くものがおおいことに驚きます。もっと早くに読んでおけばよかったと思いますが、子供たちに勧められて読んだものはさすがに心に刺さるものがたくさんありました。そりゃ夢中になるわと。

私の漫画デビューは母になってからとは遅い!ですね。

そこから得た知識は良いものも悪いものもひっくるめて少年、少女時代にはいい刺激材料です。「いつの間にそんなことを覚えたの?」となることが多いのですが、それを言われていた娘が、今や子供たちに「どこで!」となっているようです。

ひな祭りのハマグリのお吸い物。「二枚貝は良い相手に恵まれますように!って縁起のいいもの。」と説明してたら長男が武田久美子さんのあのビキニ姿をスマホから出してゲラゲラ笑っていたそうです。

「いつの間に!と叱るよりよく見つけてきたねえ。」と感心?して…。
それもまた成長の証でしょう。

みんないろんなモノや人に影響を受けて大人になります。
健全な心と体があれば少々親が見せたくないものも毒にはならないと。

世界中の人に影響を与えるなんてなんとスケールの大きなことでしょう。
教科書では教えられない素晴らしい宝庫。
その同じ年代に生きたことに感謝してやみません。

今朝は立派に一人前のさえずり。この間のとは違う個体かもしれませんが、透き通た宝石みたいな鳴き声は柔らかな空気を切り裂いて山の方に飛んでいきます。「ホーホケキョ!」とはっきり。

その後からはチュンチュンといろんな木からスズメの声。珍しく大きな鷺がゆったりとその上を飛んでいきます。

今日もいい日にしましょう!




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