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生活の傍にある美術館っていいもんだ

神戸にも街のいろんなところにモニュメントやちょっとした彫刻が置かれています。
神戸市立博物館はかって外国人居留地だったところです。大丸やカフェ、ブランドショップなどがある神戸の中心地にあります。
思い立った時に寄れるそこは円柱が立ち並ぶ、国の登録文化財になっている素晴らしい建物です。。

わざわざ「今日は大英博物館からやってきたミイラを見に行こう!」と決めなくても三宮に出て時間があったら寄ってみるというカジュアルな博物館です。

私は絵画は見るだけではなくその絵の解説を聞くのが好きでナビゲーターがその時代の歴史や人々の暮らしをささやいてくれます。

特にエジプト展の時は必ず行きます。なぜかミイラに魅せられます。
日本にないその壮大な文明の地で眠っていたミイラの存在が不思議で物言わぬその姿は何を伝えようとしているのでしょうか?

今、近くの映画館ではアガサクリスティーの「ナイル殺人事件」を上映しています。
この春は楽しみが増えました。またまたマイブームの到来?かも。

今はなかなかいけませんがルーブル美術館で驚いたことがいつまでも残っています。
凛とした空気が絵画や彫刻を包んでいます。人の話し声は邪魔にはならず
リラックスしてすごい作品の前でああでもないこうでもないと「このワインは土の香りがする何年ものだ』「きっとイタリア産の○○だわ」みたいに楽しんでいました。気負うことなくまるで公園にいるみたいに…。

子供たちは学校からの課外授業なのか、寝そべってミロのビーナスをスケッチしたり、ニケの羽を広げた姿をまねして周りをぐるぐる回っています。日本ならすぐに先生に注意されてるでしょう。なんて自由!なんて歴史の遺産が身近にあるんだろうと。

フランスが好きになった理由はこうした場面に出くわしたこともあります。
子供たちが小さなころから本物にふれる環境。勉強としてではなく自然と身につく芸術への興味。

こんな場所が日本にもあればとまだ独身の私は感心しました。

その後、フランスまで連れて行くことが出来る年齢になって、観光の中に必ずルーブルを組み込みました。うんちくはいらない。ただこの館に踏み入れることが大事なんだと思いました。それまであまり興味のなかった二人が静かに、でも驚いて感動しているのが分かる顔つきで見ています。「教科書と一緒!」「モナリザって小さいね!」連れてきてよかった!

そんな大げさに考えないでももっと近く!家の中も小さな美術館にすることが出来ます。私は気に入ったピカソのデッサンやル・コルビュジェの絵葉書を100均の額に入れて、また本のカバー紙の裏の蓮の水墨画が素敵でそれも同じように壁に飾っています。

家の中に野花があり、絵を掛けて、それは季節によって様変わりします。お金をかけなくても楽しい家の美術館です。孫の描いた絵は見ようによっては!なかなか味があり小さなアーティストです。

飾って写メを送ると自信作を送ってくるようになりました。これも楽しみの一つです。

庭の木々も小さな芽を吹き冬眠中の金魚もなんだか大きくなって、温かい午後には顔を出します。メダカはまだこもっています。

そろそろ模様替えがしたくなる季節がやってきそうです。
  今日もいい日になりますように!




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