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感動は鮮度

本でも映画、またはゲーム。あまりにも面白くて、はまってしまうと、終わりに近づくのがなんだか無性に寂しい。必ずもう一度!もう一回と思うものです。

しかしあの時の感動を二度と味わうことはないようです。あんなに別れ⁈さえ忍びないと思っていたのに…。

それは何度か挑戦して得た一つの経験や出会った嬉しさ。
本ならあらすじだけはしっかり覚えて、次にこうなると分かっているから、その場に出くわしても、同じようなドキドキもないし、満たされた感情は三分の一ぐらいと私の場合なってしまいます。

二度とあの思いは味わえないことを知ります。冷静な自分に違和感さえあります。

インディージョーンズ!あんなにオープニングソングが流れただけで心躍ったのに、最近懐かしくての映画館。居眠りする始末です。半分は年のせい?

アガサクリスティーの推理小説は、なんて面白い筋書きと感激してその後何度もその他の作品を読み漁ったのに、同じのを読み返すことはありません。

私の感性が枯れてきたのか脳内の真ん中、感情をつかさどる大脳辺縁系の機能の劣化でしょうか?

少々飛躍しすぎかもしれませんが、同じ人をもう一度好きになれるのか?

ずいぶん昔、友達には三年付き合った男性がいました。そろそろ結婚というところまで来ていると思い込んでいたのは周りと彼女だけ。

話がこじれて、別れることに。何年かしてまた会うことがありお互い独身。ならばもう一度となったとか。飲み会で報告するあの時の嬉しそうな笑顔は忘れられませんでした。

その時思いました。口には出しませんが、「大丈夫かな。」

彼女はあの時の彼が大好きでしたが、きっと今の相手は考え方も環境も違っているはずです。相手の思いも同じかもしれません。一時、昔の楽しさを取り戻すかのように頑張り⁈ますが、時は残酷。

昔には戻れない。分かっていても戻ることを夢見ただけということでしょう。結局、嫌な思いをしたことが、出てきて以前より辛辣な言葉の攻撃。結局長くは続きませんでした。

よく、もう一度生まれ変わったら、この人と結婚したいですか?という問いかけを聞きます。

私は仮に、雲の上で主人とすれ違って挨拶することがあって、「やっと会えたとなるかなあ?」と薄情な思いがあります。主人も「ずーっと待っていたよ!」とはならないような気がします。何とも言えない胸が詰まるぐらい懐かしい感情が沸いても一期一会。現生で出会えたことに感謝するのみ!

何においても出会った時が一番魂を揺らす時空。だから今を大切にしたいと思います。

何度も同じことで感動できる人はきっとピュアな心の持ち主。

程遠い私は、「今を生きるのみ」と改めて思いました。

今日はどんな感動が待っているか楽しみです。

いい日にしましょう!




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