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朝のひと時  ニケと歩けば

すでにいびきをかいて寝ているニケですが、今朝も同じように散歩をすませて、おなかも満たしてと何の出来事もなく柔らかく朝を迎えたというところです。

最近は鳥の声で目を覚ますことが日課になっています。
甲高くもなくひ弱でもないその声は、山に向かって一本の矢のように飛んでいったかと思うと、しばらくすると日の出の到来を知らせるような優しい歌声に変わります。

町の中なのに、なんだか旅行先の山荘ホテル、はたまた民宿の暖かいお布団の中にいるみたいです。

私は目覚ましを使ったことはありません。
1つはニケや、今までの柴たちが起こしてくれたからです。
やんちゃな一代目はベットにダイビング。二代目の女の子の柴は上に載って圧で起こすという少々乱暴な起こし方でした。

ニケはと言えば丁度ベットの頭の後ろ死角からお座りしてジーっといます。
なんとなく気配を感じて、半身起こして覗いてみるとちょっとすまし顔でまっすぐ見てきます。

それがおかしくてベットをトントンとたたくと初めて乗ってきます。
それでも私の横に座って病いで寝込む家族の傍らでと言う風情です。

頭やあごの辺りを撫でると頭だけコトンの寝かせて甘えてきます。
それから準備の遅い私をイラつきもせず、吠えて催促することもなく目だけで私を追っているのですが、最後のちいさなかばんを持つと知らぬ間に玄関にいます。子供たちに「早くしなさい!」と言った自分を反省することしきりです。

丁度お互い年を重ねてその行動力の塩梅も丁度!と言うところでしょうか。

公園の五匹いた町猫が三匹となりカラスはつがいでその小ぶりな猫の傍にいます。

今朝はおなかの茶色の鶺鴒は、長くて細い尻尾をオーケストラの指揮棒のように規則正しく上下に動かしています。

鳥もシュッとしているという形容が当てはまるもんだなあと変に感心してしばしその動きを目で追いました。

桜のつぼみもまだ小さくて間に合うのだろうかと思うくらいの大きさですが、ちゃんとピンクの花びらの準備はできているようでその文鳥のくちばしのような蕾は何ともかわいらしいものです。

そんな自然に囲まれた朝の風景をそのまま持って帰って、ちょっとおしゃれにクロワッサンと言いたいところですが、ちょうど炊き上がった白ご飯。

納豆ご飯となりました。
今日もいい日にしましょう!



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