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選ぶことは捨てること

最近よく耳にする断捨離。身の回りのものは年を重ねるごとに少なくしよう。家族に迷惑をかけないように…。とはいえ今はまだ生きている進行中!ですから、あまりにも後じまいの事ばかりを考えるのもむなしいものです。

季節の変わり目、今なら秋物のカーディガン、旅行に行くのにリュックを買おう!と贅沢ではなく、長年連れ添った身の回りのモノたちにさよならして新しいものを選ぶ楽しみはもう少しあってもよさそうです。

欲しいものは幾つでも!ということではありません。
大切にしているものも悲しいかなお役御免の時期が来ます。

次を選びたくなるということは今までのモノが使いにくくなったり壊れてしまった時の事。

モノに溢れていたクローゼットがすっきりしている様子は気持ちがいいものです。

靴は3足。気を張る処へ行くことも少なくなって、手入れの簡単な履きごごちのいい革靴とスニーカー、それと散歩用のズック。これで十分になりました。

着るものも季節を問わず重ね着したり、少しデザインを変えたりして工夫するようになりました。ユニクロのカーディガンもボタンを代えたり左胸にアクセサリーを付けるだけで雰囲気が変わります。

何度も洗濯して大事に扱うようになりました。今更 物の大切さを分かったとは情けないことですが、今の生活がそれを教えてくれました。

知り合いは、会うとバブルの時代を懐かしく話します。
果物を買うようにブランドのバックを買ったとか値札を見ないで買い物した…。それが普通と思われていたのに、あの当時、バブル崩壊で倒産した会社の多かったそのなかのひとつに。彼女の人生は大きく変わりました。

家は1/3の大きさとなり車はもちろん、貴金属も手放したそうです。
それをいつまでも懐かしんでは今の自分を憐れむ。

それは遥か彼方の淡い思い出の一つ。あの時があったからと思える生き方をしたいものです。
永遠のものはなく永久は存在しない。

捨てるものがあるということは新しいものが現れる前触れかもしれません。また新しい世界を選ぶのならば今までの物を捨てる勇気も必要です。

執着はむなしいひと時の抵抗でしかなく、いろんな人に会って、たくさんのモノと出合う。

今も存在していると言えば、心の中の記憶でしかなくいろんな感情のオブラートに包まれて今を生きていくことかもしれません。

捨てるものは季節ごとの茶色の毛だけ!とニケはそんな人間の欲を見透かしているようです。

今日もいい日にしましょう!




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