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すくすく育つっていいなあ

ついこの間までは頭がちょっぴり見えただけでした。

今日軒下を通ると落ちそうなくらい体を出して今にも飛びそうなひな鳥がいます。

つばめ3

つかさず親鳥が餌を咥えて大きく開けた口に放り込みます。

目にも止まらぬとはこのことです。すぐさま次のひなのために狩へと飛んでいきました。けなげな親鳥です。

この小さなツバメがもう少ししたら遠くは台湾まで果てしない旅に出るのかと思うと、無事にたどり着けるのか心配です。が…

いえ いえ!彼らはこう見えても力強く生きていく能力を備えています。

私たちの心配より「自分の老いた体を心配しなさいよ!」というかのように

この間よりぐんと逞しくなった胸板をみせてぶるっと体を震わせました。

首が痛くなるほど知らぬ間に見続けていました。いつまでも見飽きない真ん丸な頭と白いスタイ。ちょっと大きめのくちばしは親の投げるように渡す餌をキャッチするには良い形です。
ニケも同じように見上げていましたが、すぐに飽きて「早く行こう!」と催促します。

 子供が小さな時三人でいつまでも見ていました。プール教室の帰り、田んぼの農具小屋のツバメたちを。

家から車で15分。自転車で35分。歩けば1時間半以上!その日の気分によって手段を選びます。そんな遠くに教室を選んだのは近所の子供たちとは違うお友達を作るためでした。

あっという間にたくさんの友達ができました。

 時には三人で散歩を兼ねて てくてくと歩いて帰りました。泳いだ後なのに元気なものです。わざわざ行きはバスに乗って…。大きな川を挟んで隣の市になります。土手を歩き、一面の田んぼの中、わざわざあぜ道を選びました。

空にはツバメがくるりと輪を描いたあ~。何羽もそれぞれの円を描いています。

少し曇り空。雨が降り出しても気にしません。ひどくなれば最終手段。タクシーを拾えばいい!

道端のシロツメ草、小さなテントウ虫。生暖かい空気…。

家に着くころにはすっかり辺りは暗くなっていました。

「たくさん歩いたねー」「疲れたー」家の近くのコンビニで買ったアイスキャンディーをなめながら息子が言います。「また歩いて帰ろ!」娘は「。。。」半分夢の中。

昨日の事のように頭の中のキャンバスに三人の姿があります。

子供と一緒の時はあっという間に過ぎていきます。それを惜しむ気はありません。ただ楽しかったなあと…。

今日のツバメがその時の風景をつれてきてくれました。

また会いに行こう!いつしか巣がからっぽになるまで…。

今日もいい日にしましょう!



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