一見自己中心でわがままなような響きがありますが、果たしてそうでしょうか？「人のために尽くしなさい。」それを聞くと自分中心の考え方に反省したり、自分の至らないことに情けなく思う人もいるでしょう。

利害だけで自分のためにすることは恥じなければいけません。
人を踏みつけても自分の成績達成のために荒っぽい仕事をする同僚がいたり、一見優しさの仮面をかぶって優しく接していても、日々の行動であれっと？が付きだすと、ほつれはやがて一本の糸になり、最後には毛糸のセーターはするするとその形さえ消してしまいます。

なんだ！あの人のやさしさや奉仕の精神もどきは本物でなかったのだと気が付けば、信用は雪崩のように崩れていきます。

「自分のためにしているのよ！」と言う友達がいます。
嫌なものは嫌。好きなように生きているように見えますが、人から信頼されています。

あえて助けるようなしぐさや世話を焼くことはありません。相談されたらじっくり話は聞きますが、答えは出さないようです。

最近は、指図されるは嫌がるのにされないとどうしたらいいのかわからない！となかなか複雑な人が増えました。そんな人にとっては叱ることも指摘することもない優しさまみれのあま～いキャンデーのような人に最初人は集まります。
なのにしばらくするとなぜか離れていきます。

ところが友達の一言にヒントを得て今までの曇っていた視野が晴れた！と言う人がいます。不思議！と言う人もいて。彼女はどんなオーラを放っているのでしょうか。「月のような人。」です。

太陽のように温かいもしくは熱すぎる光線を方々に振る舞うのとは違って自らは光を放つことはありません。彼女はどこまでも静かです。

暗闇の空、そっと現れて闇の中佇んでいる月のように。
それを見上げた人の心は悩んでいたり、人知れずほほをつたう涙をてらしたとしてもその人が答えを出すまであたかも待ってくれているようでそれは母の慈愛にも似て…。

落ち込んでいたら「頑張れ！」と言う言葉を浴びるのは一時元気になったようでも心の底から蘇ったわけではありません。自分のためにいかに生きるかの答えを出すのは自分しかいません。

自分が豊かな心でいられるように生きることは周りの人にも伝わるものです。ひいてはそれが人のためになっている場合もあります。

ニケは柴気質。自己中心でなかなか他の人になつくそぶりを見せません。
愛想は良くないし柴距離は物差しで測ったように性格ですが、
その存在で私を癒して元気をくれます。万人向けでなくてもそれでいい。それがいいと知っているようです。

今日もいい日にしましょう！