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Vol.77 Webアンケートに回答してもらうためには?

                           (2023年5月)

金融ソリューションチームコラムの第77弾をお届けいたします。

2022年度にJMRAインターネット調査品質委員会がネットモニターの意識調査を実施しました。
弊社日経リサーチを含む各社調査会社のネットモニターに対し、モニター調査の不満点や回答状況等を聞いたものです。今回はこの調査結果の一部を紹介させていただきます。

※JMRA(一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会)は、日本のマーケティング・リサーチ専門会社が集まり、マーケティング・リサーチの健全な発展と普及、倫理の確立を目指し、昭和50年に設立されたマーケティング・リサーチ業の団体です。

<2022年度モニターCS調査概要>
調査実施期間:2023年2月
調査対象:男女15~59歳(性年代割付回収)
回答者数:8,241件(内訳:Z世代(15-24歳)44.1%/ゆとり世代(25-34歳)30.8%/ミドル世代(35-59歳)25.1%)

<調査結果より>
回答デバイス(今回のCS調査の回答デバイス)
全体の75%がスマホ回答。
35-59歳のミドル世代でも、5割以上がスマホで回答しています。
世代別のスマートフォン回答率:
Z世代(15-24歳)84%/ゆとり世代(25-34歳)78%/ミドル世代(35-59歳)56%

回答時の状況
「このアンケートをどういった時に回答し始めたのか?」との質問については、
・たまたま家にいて時間が空いた
・仕事の合間・休憩時間
・スマホの使用中にアンケートが来た
・移動中、電車やバス待ち時間
・ポイ活(ポイントをためている)

など。日常生活の中でのちょっとした隙間時間を利用して回答していることも分かりました。

▼モニターが嫌がるアンケート
アンケートを回答していて、「回答をやめようと思ったことがある」との回答は、全体の32%。
「回答をやめようと思ったアンケートはどのようなものか?」については、
・質問が多い
・時間がかかる

といった回答負荷が高いことが挙げられています。

昔のように自宅にいる時にPCで回答ではなく、外出先でスマートフォンで回答することも可能な時代です。

調査をする側からすると、あれもこれも聞きたいことは出てきてしまいがちですが、回答率を上げるためは、移動時間やちょっとした隙間時間を利用して回答できるシンプルな調査設計とすることがポイントです。
調査の仕様や設計に関してもお気軽にご相談ください。

ご紹介したレポートの全文は、以下のURLで確認することができます。

『モニター調査結果速報にみる喫緊の課題』(日本マーケティング・リサーチ協会 インターネット調査品質委員会)
https://www.jmra-net.or.jp/Portals/0/conference/2023/20230425_532.pdf

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■今週の執筆者■
山口 幸子(ソリューション本部 アカウント第1部)
【お気軽にご意見、ご要望などいただければ幸いです】
日経リサーチ 金融ソリューションチーム finsol@nikkei-r.co.jp
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