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vol88 新NISAは利用されるのか


                             2023年12月

金融ソリューションチームコラムの第88弾をお届けいたします。


前回のVol87では金融METERからリテラシーの底上げが不可欠と掲載しました。
本日は、関連して来月からスタートする新NISA及び投資信託についてミニ調査を実施いたしましたので一部ご紹介いたします。

▼認知
毎日のように新NISAというワードに触れるようになりましたので
認知は83.7%に上ります。
(内容まで理解+聞いたことはあるが内容は理解していない)

ただし、制度の内容まで理解している人は33.3%。年代別では大きな違いはございませんでした。

▼認知経路
新NISAをどこで知ったか聞いたところ3位に「金融機関のホームページ」が上がっています。

1.テレビ番組・CM(28.2%)
2.新聞の記事・広告(20.2%)
3.金融機関のホームページ(19.7%)

特に20代では金融機関のHPが35.4%で最も多く、テレビ(16.9%)や新聞(16.9%)を大きく超える結果でした。
20代では新NISAの利用意向は高く、8割を超える人が利用したいと思っている一方、30代以上では利用意向は6割超となります。

ここで、新NISAに関する質問からすこし離れ、そもそも株式への投資や投資信託を始めるにあたって障壁となっているものを確認したいと思います。

最も障壁となっているものは、回答者の30.8%が「投資に関する知識がない」ことをあげています。

今は「職域金融教育」も注目を集めております。
既にみなさまの会社でも後押しとなるサービス展開を行っているところもございますが、ひとつひとつ地道に障壁を突破し、新NISAをきっかけに、投資信託を始めるための後押しになるような、サポート展開も一つだと考えます。

【もっとコラムを読んでみたい方はバックナンバーをどうぞ】


■今週の執筆者■
大西 直美(ソリューション本部 アカウント第1部)

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日経リサーチ 金融ソリューションチーム finsol@nikkei-r.co.jp
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