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そんな友達はいない

「友達がLINEしようって迫ってきて。前にも一度断ってるんだけど、どう言ったらいいかな?」
その人(Aさんとする)は二回りほど年上の女性。2,3年前までガラケーを使っていてたのだが、壊れてしぶしぶスマホに替えた。通話とメールができれば十分で、LINEはやっていない。
私もよく似た感じで、しぶとくガラケーを使い続け、ネット関係はすべてパソコンに担ってもらっていた。10年ほどやっている仕事関連のsnsも然り。

私がスマホに替えたのはAさんよりも遅かった。だから私に相談してきたのだろうけど、何と答えたらいいのか分からなかった。

なぜなら、私にはそんな友達いないから。
なんでLINEしないの?と聞いてくる人すらひとりもいない。
ガラケー時代にも「なんでスマホに替えないの?」と聞いてきた人もいなかったし、さらには「物を大事に使うところ、見習わないと」とまで言ってくれる人も。

Aさんといろんな断り方を話し合った結果、「やっぱり正直に言うのがいいよね。デジタルに疎いから、手段を増やしたくないって」
という結論に達した。

そして私は改めて周りの友人のことを考えた。
やってないことを告げるとき、「メールだと連絡面倒でしょ、ごめんね」と一言言うようにしている。
やったことがないから想像でしかないのだけど、大多数の人がやってるということは、きっと便利なのだろう。
だけど皆「そんなことないよー」と、変わらず付き合ってくれている。

友達はそんなに多くないけれども、人に恵まれている。ご縁に感謝し、大事にしたい。





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