ヒレンジャクの群れが戦場ヶ原に来るようになった
奥日光は関東の北部に位置しているので、冬に渡来するレンジャクは、キレンジャク(黄連雀、全長約20cm)が大部分を占めていた。しかし、今では関西に多く渡来するヒレンジャク(緋連雀、全長約18cm)の群れが多く見かけるようになった。思うに、いずれ戦場ヶ原は、キレンジャクは来なくなり、ヒレンジャクだけになるだろう。
レンジャク(キレンジャク、ヒレンジャク)は、黒い過眼線や黒い喉、頭の後ろに伸びた冠羽、柔らかな羽毛に覆われた太めの体、短い尾羽、やんちゃな目で、翼を大きく動かして飛ぶ。過眼線を隈取の二本隈に見立て歌舞伎を連想したり、サングラスをかけた顔と言い表す人もいる。
特筆したいことは、美しい金属的な鳴き声だ。渡来数の多い年は、連なる雀を連想させる群れ(連雀)のいる林から、複雑に響き合う鈴の音色が風に乗って流れて来る。冴え渡る冬に調和する鳴き声に、誰でも心を奪われてしまう。
冬鳥の数は年や月によって大きく変動するものの、奥日光のレンジャク(キレンジャク、ヒレンジャク)は、例年11月末頃に渡来し、5月の連休まで長く滞在していることが多い。
空nyan!へ また、鳥の写真を送るからね… Look forward to it.
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