サンショウウオと奥日光
4月になり奥日光を歩くと、流れのない水場にクロサンショウウオの卵嚢がひっそりと沈んでいる。水中に落ちた枯れ枝などに産み付けられた不思議な塊に魅入ってしまう。
クロサンショウウオは、日光戦場ヶ原の湯川で発見され、当初は「ニッコウサンショウウオ(日光山椒魚)」と呼ばれていたようだ。しかし、仙台産の標本による「クロサンショウウオ(黒山椒魚)」が、ニッコウサンショウウオと同種でしかも新種発表が早いと判明したことで、正式和名がクロサンショウウオに移行したという。✳
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