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書くための情報集め3 宮崎監督のドヤ顔に感動。

※後半(ゲド戦記の画像後) に少しネタバレがあります。

「君たちはどう生きるか」2回目を観てきました。

前回の投稿で「アニメーションを楽しもう!」と決めて観にいきました。
ですが、どうしてもアニメーションに集中できない。

なぜ?

鑑賞1回目でも気になっていたのですが、
見たことのあるシーン、似たようなシーンを多く感じました。
ジブリの過去作品、ジブリ以外のアニメや映画、児童文学、絵本などなど。

2回目も気になって、その似たシーンと元ネタ探しを始めて、その意味や意図を考え始めて、
ストーリーにもアニメーションにも集中できない…。

やはり、自分にこの作品は楽しめないのかと思いました…。

でも、何か違和感を感じました。
元ネタがあるということは、オマージュ?
ジブリ作品のセルフオマージュ??
宮崎駿さんがオマージュ???

宮崎駿さんへのインタビューや、宮崎駿さんについて語っている話から、
「負けず嫌いの職人」のイメージです。
そんな人がオマージュ?ましてや、セルフオマージュなどするでしょうか?

むしろ、

「あの映画のあのシーンは、自分ならもっと良いアニメーションにできるぞ!」

「昔の自分より、今の自分の方がもっと良いアニメーションを作れるぞ!」

これの方がしっくりきました!

映画の中盤でこのことに気がついて(思いついて)、
実際にすごいアニメーションになっていて、
その瞬間から全てのカットが輝いて見えました。

82歳のおじいちゃんが、
「誰よりも、若い頃の自分よりも、今の自分が良いアニメーションを作れるぞ!!」
と言っている!感動して震えました。

なんの根拠もない、自分勝手な妄想ですが、感動して少し泣きそうになりました笑


負けず嫌いの宮崎監督が、
「今が一番良いアニメーションを作れるんだ!」
と思っているとしたら、
「SWITCH 9月号」巻頭対談での鈴木敏夫さんの発言に期待が膨らみます。

「『ルパン三世カリオストロの城』(一九七九年)は興行的には失敗」
「宮さんはいまだにそのことを引きずっています。」
「もしかするとですよ、次にやりたがるのはもうひとつの『カリオストロの城』なのかもしれません。」

今の自分ならカリオストロの城で成功できる!ということでしょうか!
これが現実になったら、本当に楽しみです!


映画のラスト、主人公たちが東京へ戻るシーンが、アッサリと描かれていました。
1回目の鑑賞の時は、アッサリ過ぎて肩透かしをくらったような気持ちでした。
でも2回目は違いました。

超絶アニメーションシーンはいくつもありましたが、ラスト直前の「鳥の大群」シーンも凄かったです。
ラスト直前まで、すごいアニメーションを見せつけて、さらりと終わる。

「俺の世界(アニメーターとしての生き様)はどうだった!眞人(観客)を東京(現実)に帰すぞ。(さぁ、お前たちは現実でどう生きる?俺以上のものを作れるか!?)」
と、ドヤ顔で突き放されたような、挑戦状を叩きつけられたような気がして、
アニメーター(3DCGですが)の端くれとして、背筋が伸びる思いでました。

もう一度見たいです。
とはいえ、ストーリーや演出でわからないことがいっぱいです笑
3回目の前に、考察ブログやYoutubeを見ておこうと思います。
やっと、本格的な情報収集解禁です。


2回目の投稿以上に、勝手な妄想が膨らんで、長文になってしまいました笑
気になるものへの情報を少なくして、自分なりの考え(間違っていたとしても)を導きすのは、とても面白かったです。
自分の「気持ち」「言葉」という感じがしました。

「君たちはどう生きるか。」は、宮崎駿さんの「俺が一番のアニメーターだ!」という気持ちの詰まった映画。
82年の全てが詰められた映画でした。
もし次回作があるなら、また制作期間無制限でとことんこだわった「カリオストロの城」を見てみたいです。
お歳を考えると、難しいのかもしれませんが、期待せずにはいられません。


今回の画像もジブリ公式ページから使用させていただきました。
ありがとうございます。

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