2020-04-21(火)おすすめの技術書5冊

おすすめの技術書5冊を書きだした。並べてみるとどういう競争をするか、ゴールは何か、スタートラインに誰を並べるか、どうやって改善し続けるか「スタート時点に定義した成功の割合はスタートする瞬間にかなり定まっている」「スタート後に成功の内容が変わることは普通」という考え方が私は好きなのかもしれない。社内向けの自己紹介に書いたものを転記している。

ライト、ついてますか―問題発見の人間学

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問題をどう発見し定義するかについて書かれている本。寄与の問題とされているものをすぐ解くより、問題を上手に再定義してから解くほうが、問題解決の効果が高い(と私は信じている)。問題の解き方についてはたくさん本があるけれど、問題の立てかたについての本は貴重

デッドライン

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小説形式で書かれており楽しく読むとプロジェクト管理の原則についての示唆が得られる本。ソフトウェアは人間がいい感じに作るやつだから、人間同士がいい感じにやるということの優先度がかなり高いということが感じられた。本のなかにでてくる「正しい管理の四つの法則」が刺激的だった

・適切な人材を雇用する。
・その人材を適所にあてはめる。
・人びとの士気を保つ。
・チームの結束を強め、維持する。
(それ以外のことは全部管理ごっこ)

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

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小説形式で書かれており楽しく読むと組織が生産的であるために組織にいる人たちにできることが何かがわかる本。TOC(Theory Of Constraints)という理論を思いついて、それを効果的に伝えるためにお話を作ったらしい。すごいね。たしかに伝わった。

・組織の生産性を上げるために解決すべきところはある瞬間においては一つしかない。他のところをいくらがんばっても良くならない。
・そこを解決すると、生産性を上げるために解決すべきところは別のところへ移る。
・解決すると生産性が上がるところをどう発見するか。その手前には在庫が積みあがるのでわかる(私たちの場合だとタスクが積み上がるということになるかな)
・全体最適、部分最適といった話をするときの軸が定まる

Joel on Software

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Joel さんがブログに書いた記事を翻訳したもの。Joel さんは、Microsoft Excel のプログラムマネージャーをつとめた、Trello をつくった、StackOverflow をつくったひと。ただただおもしろい。雑多なテーマがとりあげられているため、読むと良きプログラマの基本的な姿勢が整う気がする。続編もある More Joel on Software

進化的アーキテクチャ ―絶え間ない変化を支える

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どういう風なソフトウェアアーキテクチャがいいのかについて書かれた本。
アーキテクチャ = 何であれ重要なもの。重要なものはしばしば相反する特性を持つので、アーキテクトの仕事は重要なものを全て理解し釣り合いをとること。昨今のアーキテクチャは最初に作って固定できることはほぼなく、ビジネスの変化に追随できないと時間と共に役にたたなくなってしまう。そこで「望むような方向へ変化し続けられること」という特性が重要になる(これを進化的アーキテクチャと呼んでいる)。これをどのように確保するかという話が書かれている。


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