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今日はミニチュアの日

登場モノ

菜箸之助:菜箸の妖精

赤茄子ミニ子:ミニトマトの妖精

その他妖精

流しの調理台のすみっこに菜箸之助(さいはしのすけ)と言う気の優しい若者が住んでいた。ある日いつものように流しの周りを散歩していると濁流にのまれ、流されそうになっている赤茄子ミニ子と出会った。箸之助は急いで流しに飛び込み、ミニ子を器用にはさみ上げて助けた。ミニ子はオドオドし、腰を何度も折り曲げペコペコしながらその場から姿を消した。

翌日、箸之助はまた流しを散歩しているとそこに赤ら顔の桃太郎が立っていた。桃太郎は箸之助に近寄って「昨日はミニ子がお世話になりました。お礼がしたいので一緒に来てもらえませんか?」と言った。

箸之助は桃太郎に連れられてベランダに置いてあるプランターに到着した。プランターの上に上がるとそこは緑のお屋敷で、中に入ると色とりどりのミニトマトたちが、ミニスカートをはいてのお出迎え。

箸之助はすっかり気分が良くなり、さらにミニトマトたちは飲めや歌えともてなしてくれた。楽しいひと時が過ぎ、箸之助がおいとましようとするとミニトマトのお姫様がお友だちにしてとプチトマトをお供にくれた。

帰り道、箸之助はフルーツバスケットの家に寄った。そこにはキラキラ光る桜ん坊たちと葡萄たちがいた。そこにプチトマトはぴったりだったので、箸之助はプチトマトに気持ちを聞いてみると、彼女もかごの中で暮らしてみたいと話した。箸之助はバスケットの主、巨峰にわけを話してプチトマトを住まわせてくれと頼んだ。

巨峰はこんなにカワイイお嬢さんなら大歓迎と言って、プチトマトはフルーツバスケットの家に住むようになった。箸之助はまた一人、お友だちが出来たことを喜んでいる。


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