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今日は家庭文化の日

ベッドの隅っこに体重計太が置かれる。それをベッド田は目ざとく見つけて声をかけた。


ベッド田:こんにちは初めまして

私は寝室のヌシ、ベッド田です。私、重たいですからね、もう何十年もここにこうしているんですよ。お初にお目にかかりますがあなたが噂のヘルスメーターさん?


体重計太:始めましてこんにちは

私も噂には聞いていましたがあなたがベットさん?初めてお合いしてなんですが、私、スケールと言います。


ベッド田:エッ、スケールさん?だって皆さんヘルスメーターさんとお呼びしていませんか?


体重計太:ええ、全くその通り。この国ではスケールと言いますとね、スケール違いの体重だとか、異次元のスケールだとかデブを連想されてしまうので、ヘルスメーターと言われるんです。


ベッド田:本当のお名前が忌み言葉みたいになっちゃたんですね。あ〜ところで私はベッド田なんです。


体重計太:おお、私としたことが、風呂場から転勤になったことがなかったもので動揺しています。ゴメンナサイ。


ベッド田:それにしてもあなたに寝室とは斬新ですね。


体重計太:はい、私もそう思うのですが、私はねぇ、モノたちの体重が渋滞しちゃうと疎まれて隅っこに追いやられ埃を被る定め。


ですがね、ここの主が寝室に置けば埃を被らせないで使える気がすると言い出しまして、私ももっとお役に立ちたいと、それでやってきたのです。


ベッド田:主たちは厳しい現実には耐えられないのですよ。少し体重を甘くしてやったらどうですか?


体重計太:出来る事なら、私だって、体重計だけにそうしたいじゅう。


大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!