養護施設で育ったロールケーキちゃんは自分には身寄りはいないと思い一人生きていた。ある日弁護士事務所から連絡があり、自分の身よりが分かったと言われ、生まれた村に帰った。

すると彼女は莫大な財産を継ぐ身となっていたが、その財産を巡っての見苦しい争いが起こり、彼女は簀巻きにされ殺されそうになった。

するとそこに崖の上の山パン屋が現れ彼女は危機一髪命を救われた。崖の上の山パン屋はそんな遺産、くれてやりなさい、あなたはあなた自身が金の鉱脈なんですよと言った。

ロールケーキちゃんはデコレーションされていない、ただクリームが巻かれているだけの自分なんて、

何の価値もない、と思っていたので金さえあればいいんだと考えていた自分を反省した。そして崖の上の山パン屋の言葉に励まされた。

こうして彼女はロールケーキの名を捨てスイスロールとして新たに舞台に登場し一躍活躍し、その地位を不動のものとしたことは皆さんもご存知だろう。

スイスロールちゃんの子孫たちはそれぞれに活躍し、まかないプレミアムロールも誕生した。その活躍も大したものだったが巻き巻きされていないプレミアムロールは少し寂しいなとスイスロールちゃんは感じている。