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お父さん、パーキンソン病なんです

高校3年生の冬、受験のために1週間のホテル生活を終え、帰宅したときに父は家にいませんでした。病院で検査入院をしていて、「パーキンソン病」と診断されてました。

3年前の冬、私は大学受験真っ只中で、3つ下の弟は高校受験を1ヶ月後に控えていました。

父がパーキンソン病と診断されて

・私は大学進学を断念するべきなのか
・パーキンソン病って完治するのか
・治療費はいくらするのか
・父は仕事を続けられるのか
・そもそもパーキンソン病ってなんだ

父にはストレートに聞けなかったので、いろんなことを母と話し合いました。

もともと、大学進学に関しては賛成されていなかったので、大学進学に関する費用は両親からの支援を期待してなかったこともあり、奨学金の受給が決定していたため、大学進学を決意しました。

パーキンソン病に関しては、必死にネットを調べました。結果、すぐには死なないっぽいなということしか分かりませんでした。

父の身体に起きていた異変

・前屈みな歩き方
・止まれなくなって転けてしまうこと
・基本的な動作が震えて難しくなること
・眠れなくなってしまうこと
・精神的に追い込まれてしまうこと

最近、お父さんの身体大丈夫かなと思っていたことの理由のほとんどが、「パーキンソン病」という病気のせいだとわかって、少しだけほっとしたことを覚えています。

(私には父のケースしか分からないので、もしよければ他のページも参考までに。)

自分の父が、日に日におかしいところが増えていき、仕事のストレスだとしても仕事辞めなよなんて、養ってもらっている立場の私から言うことなんてできない。

責任感が強く、仕事が大事な父。亭主関白的なところがある父。そんな父に、軽々しく意見できないなあと思っていたら、原因は「パーキンソン病」っていうよくわからない病気なんじゃないか。父のせいじゃない。仕事のせいじゃない。同じような症状の方が全国にもいるんだ。父だけじゃないんだと、思えたことが良かったです。父の言動にいらいらしていた母も、「パーキンソン病」せいだとわかると、穏やかになったように感じます。


3年経った今、診断当時と大きく環境が変わりました

・当時の仕事を退職し、新しい職に就くも続けることが不可能に、、
・薬の調整が難しく、入院して調整中(入院期間は現在1年超かな)
・調整中のため、日によって体調がよろしくない(ひどいときは寝たきり)
・車のハンドルを安定してキープできなくなった
・歩き方がリハビリで改善され、転ぶことはなくなった
・失業しても保険などで収入は確保

帰省したときくらいしか会わない私で感じるのはこんな感じです。

もともと、のんびりした考えの家族なんで、ずっとなるようになるさ~と流れに身を任せて生きています。

父は、自動車整備士の仕事をしていたため、手仕事がメインで、手に力が入りづらくなったことで結果的には、仕事を続けられなくなりました。
父が精神的に仕事ができない中で支援してくださった父の同僚の家族の方、パーキンソン病とわかっても、病気と付き合いながら仕事を続けようとする父と向き合ってくださった当時の会社の社長さんと、
体調が良くなかった中で、前職を退職後にも関わらず雇い入れてくださり、父のペースに合わせてくださった会社さんには、家族として感謝しかないです。

親が病気になって、生活とかお金大丈夫かなとずっと心配していたのですが、うちの場合は大丈夫でした!
両親共働きでなんとかなってるような家計だったっぽいのですが、
・私自身の生活費(家賃など)を奨学金・バイトでまかない、仕送りなしで生活が自立していること
・大学の学費が授業料全額免除で通えていること
・退職した時点で弟が高校3年生で、半年後には就職先が決まっていたこと
・保険が下りたこと
いろんなことが重なって、失業しても生きてます!生きれます!

お父さん、パーキンソン病なんです

大学の授業料免除申請のときに、他学生に比べ収入が低い家庭・下宿生・父がパーキンソン病っていういろんな控除申請をしていると担当の職員さんに「大変ね、、」って言われたことがあるんですが、
笑っちゃうくらいに私たち家族は楽観的なので、そんな状況でも家族みんな揃うと和やかな雰囲気なんです。

実家に帰ろうと決めたら、家族の予定を合わせて過ごす時間を毎回作ってもらってます。父がパーキンソン病と診断され、未来が分からない状況で実家を離れる決断をさせてもらった家族に私なりの感謝を伝える日があってもいいかなと思って。
次の感謝デーは何をしようかな。

読んでくださり、ありがとうございます!ご支援いただければ、これからも続けていく活力になります!