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90's Heavy Metal/Hard Rock回顧 ④1993年

今回はメタル的アルバムしか聴き直していないが、改めて俯瞰すると1993年辺りはグランジ真っ盛りだったか。80年代に隆盛を極めたロック・メタルバンドたちは挙ってグランジよりの「重さ」を追求しメロディーを殺した。
今回1993年発売のアルバムを多数聴き直してみて改めて思ったのは、私が当時追いかけていた、メタルを進化・深化させたバンドたちが良作を多数発表したのと同時に、後の「ミクスチャー」的な良作もそれなりに多かったことである。早速紹介していこう。

1.「EARACHE」と書いてあれば外れなし
 CARCASS "Heartwork"

 CATHEDRAL "The Ethereal Mirror"

 Entombed "Wolverine Blues"

当時は「EARACHE」レーベルのアルバムがToy's Factoryからも国内盤が発売されていたほど、日本でもかなり売れていたんだと思う。私も「EARACHE」レーベルから発売されていればほぼ買っていた(で聴かないとすぐ下取りへ)気がする。その中でも上記3枚は今聴いても間違いなく名盤。
CARCASSはこのアルバムで次元を超えたし、CATHEDRALは今の自分にとってもちょうどよいし、ENTOMBEDは聴きまくっていた学生時代を思い出す。

2.将来が末恐ろしいバンドたちの衝撃的デビューアルバム
 TOOL "Undertow"

 Clawfinger "Deaf Dumb Blind"

 DARK TRANQUILLITY "Skydancer"

ここでついにTOOLが1stを発表している。今聴くと非常に聴きやすいロックをやっている気もするが、クセもあり良い。
そして今回久しぶりに聴いて1,2番を争う衝撃だったのがCLAWFINGER。当時から気に入っていてその後単独の来日公演も行っているのだが、ミクスチャー?ニューメタル?の元祖的な作品で今聴いても体が動く。
DARK TRANQUILLITYはIN FLAMESよりもデビュー早いのね…なんて思ったが、いわゆるメロディックデスメタルの元祖。

3.スラッシュメタルバンドの1993年のスタイルはこれ
 SEPULTURA "Chaos A.D."

  ANTHRAX "Sound of White Noise"

この2枚はもちろん当時リアルタイムで聴いていたのだが、両バンドとも前作がゴリゴリのスラッシュメタルだったので、最初は理解できず、何度も何度も聴いた記憶が。何度も聴いていくと「あーこっちがもう正しいんだ、きっと。これはこれでカッコいいか」なんて思って、最終的にはかなりのお気に入りになった。特にSEPULTURAは次の"Roots"で真のオリジナリティを獲得するわけだし。

というわけで、表紙の絵はモーターヘッド。実はモーターヘッドのアルバムで1番好きなのがこの「Bastards」。長らくサブスクにこのアルバムだけなくて、「なんでや!」と思っていたのだが今回見直したらあった!このアルバムの1,2曲目だけでも聴いてみてください。


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