はじめに
ウイルス的なアレのせいで旅行について書くことがないからゲームの話でもしようと思う。

最近流行りの『Apex Legends』とかいうゲームを始めた。

まだプレイ回数は1000試合くらいで、腕前はゴールドⅣで停滞しているくらいだ。

プレイしていない方向けに解説すると、ゴールドⅣは、ゲーム開始直後に死なない限りは自動的に到達できる腕前だ。

サムネイル画像はキルリーダー（試合の中で最も敵を撃破したプレイヤー）になった時のスクリーンショットだが、わざわざスクリーンショットして取っておくくらい下手くそなのだ。

誰しもがプレイし誰しもが絶賛しており、しかもその人気がずっと衰えないというちょっとすごいことになっているこのゲームだが、協力前提でしかもFPS（一人称シューティングゲーム）ということもあり、手が出せていない方も多いのではないか。

特に私のフォロワーさんは、普段のSNSを拝見している限り、プレイしている方はあまりいないと思う。

フォロワーさんは旅行マニアの方やフリーゲーム『ゆめにっき』のファンが大多数なので、そもそもFPSに縁が薄いかもしれない。

私も『Apex Legends』が初めてのFPSだし、ゴールドⅣという下位のランクに位置しているが、久しぶりにかなりはまっている。

今後さらにプレイ人口が増加すると思われるので、今のうちにやって差をつけておくことを勧める。

というわけで今回は、FPSが初めてでしかもかなり下位の腕前で停滞している人間から見る、このゲームの魅力を6つにしぼって考えてみたいと思う。

その前にそもそもどんなゲームなのか
魅力を説明する前に、ゲームの概要をごく簡単に解説する。

宇宙を舞台にしたFPS『タイタンフォール』と同じ世界観を共有するFPSで、2019年2月にリリースした。

PC、PS4、Xbox Oneでプレイ可能な他、Nintendo Switchへの対応も予定されている。

1チーム3人の合計20チームで巨大なマップに降り立ち、最後の1チームになるまで戦うオーソドックスなタイプのバトルロワイヤルゲームだ。

どこかで動画を見てもらった方が早いので説明はこれくらいにしておこう。

①基本無料。課金しても変わるのは見た目だけ
このゲームは無料で遊ぶことができ、課金要素も武器やキャラクターの見た目など戦闘に直結しないものしかない。

お金をまったく払っていない人も、課金している人と同じ土俵で戦うことができる。

ただ、まともにPCで遊ぼうとするとゲーミングPCが必要になってくるので、そういったハード面の出費は覚悟した方がいいかもしれない。

PS4を持っていたり、Nintendo Switchで配信されればハード面の出費の問題も解決するが……。

②そこそこFPS初心者が入りやすそう
FPSにしてはハードルが低いのもいい。

世界観は比較的ハードだが、あまり残酷さや悲壮感はなく、SFチックでどこかコミカルだ。グロやリアルすぎる戦場の雰囲気が苦手な人でも遊びやすい。

プレイ時間が比較的短く手軽に遊びやすいのもいい。

このゲームはどんなに長引いても20分程度で試合が終わる。他のFPSに比べて回転率が高く、負けてもどんどん次に行ける。

覚えやすい作りになっているのもいい。

FPSは武器やキャラクターのスキルなどの種類が多く、それを覚えていないと話にならないことが少なくない。

このゲームはこれを書いている時点でキャラクターが16人、武器も25種類とそこまでは多くはない。また、キャラクターの個性や役割がはっきりしており、武器もアイコンの色で直感的に種類を識別することができる。

3日くらい遊んでいればすべてのキャラクターと武器について大体分かってくる。

コミュニケーション機能もよくできている。

ボイスチャットはあるが、知らない人と話したくない人は送受信共にオフにすることができるし、オフにしていても、「ピンを刺す」という機能があるので問題ない（そもそも日本人プレイヤーは大体オフにしている）。

「ピン」とは、見えているものを刺して「ここに行こう」「ここに武器が落ちている」「ここに敵がいる」などのやり取りができる機能だ。いきたい場所や敵の位置だけでなく、「回復が足りない」「ここの地点を防衛したい」「あっちで探し物をしてくる」「ありがとう」「どういたしまして」「今言ったことは忘れてくれ」などかなり細かいやり取りが直感的にできる。

全体的に、FPSをよく分かっていない人が早くなじめるよう工夫された作りになっている印象を受けた。

③そこそこ治安がいい
FPSにしてはそこそこ治安がいい（と思われる）のもポイントだ。

FPSは、遠回しにいうとプレイする人が「アレ」な割合が多い。

特定の趣味を馬鹿にしたりひとくくりにしてどうこういうべきではないし、私もそういうのは好きではないが、それはそれとして、「FPSが好きです」と人にいうと「ちょっとアレな人なのかな？」と警戒されてしまうくらいにはFPSは「アレ」である（遠回しにいいすぎて語彙力がない人みたいになってる）。

もちろん「アレ」な人はいるが、他のFPSに比べ治安がいい方らしい。私も1000試合やって、今のところあからさまに悪質なプレイヤーには会ったことがない。せいぜい、協力前提のゲームなのに1人で全然違うところに行って1人で死んだり、練習したいのか何もないところで射撃を続けている人がいたくらいだ。

むしろ、強力な防具やあまったアイテムを分けてくれたり、進む方向やするべきことを前述のピンで刺して誘導（キャリー）してくれたりと、初心者っぽい行動をしている味方を介護してくれる優しい人の方が圧倒的に多い。

私の勝手な推測だが、他のFPSより仲間を妨害する術が少なく、汚れを知らない初心者の人口が多いゲームなので、「アレ」な人が発生しづらいのかもしれない。

「ありがとう」をいえる機能があるので、現実世界と同じく、仲間に優しくしてもらったと思ったら気軽に「ありがとう」をいおう。

あと、これはこのゲームに関係のない個人的な決意だが、もし上級者になったあかつきには、自分も初心者にイラつかず、優しく教えてあげられるようになりたい。

④「あとから分かる」タイプの魅力あるキャラクター
このゲームのキャラクターは、はっきりいって初見の印象があまりよくないと思う。

全体的に雰囲気がバタ臭いし、お世辞にも美男美女とはいえないキャラクターも多い（このゲームは多様性やLGBTにかなり配慮しているので、意図的なものだと思う）し、ファッションセンスも全体的にダサいし、結構嫌味な台詞を吐くキャラクターが多い。洋ゲーなら普通だが、日本人受けしにくい雰囲気なのだ。

ただ、ファッションセンスは海外との文化の違いと考えておくとして、「結構いいキャラしている奴」が多いのもこのゲームの特徴だ。

例えば、オクタンというキャラクター。

製薬会社の御曹司である彼は、派手な服装に身を包み、殺し合いの場である戦場で、まるで迷惑系ユーチューバーのようなテンションではしゃぎ回る。

一見、世の中をなめきったボンボンにしか見えないが、台詞の端々から、親への反発心や何不自由ない自分の人生への不満が感じられる。

調子に乗った発言が多いわりに、ピンチになるとテンパったり、味方に対してはノリがよくフレンドリーで、性格は決して悪くない。

あと、このゲームは特定のキャラクターが味方にいたり、決まったエリアに入ると専用の会話を聞くことができる。

オクタンと旧友のライフラインが味方にいる時は、しっかり者の姉と出来の悪い弟のような会話を繰り広げたりとどこか微笑ましい。

そういったところもあり、初見では「御曹司で世間知らずの迷惑系ユーチューバー」にしか見えないオクタンは、ある程度プレイしている層からはにくめないおバカキャラというあつかいになっている。

また、そういったキャラクターの一面は初めから公開されているわけではなく、バージョンアップや特定のキャラクターとの組み合わせ専用会話、ゲーム内で公開されるコミックなどで明らかになっていく。

ぱっと見では分からない意外な一面を持つキャラクターが相互に関係し合い、結構複雑な人間関係を形成しているのも魅力だ。

⑤そこそこ運営がきちんとしている
そこそこ運営が誠実なのもポイントだ。

SNS上のプレイヤーのつぶやきに反応して回答したり、深刻なバグや不満が出た時にはすみやかに改善してくれることが多い。

アップデートするたびに「少しテストプレイすれば分かるのでは」というレベルのバグが増えていたり、誰もが仕様だと思っていたものを「実はバグでした」とだいぶあとになって修正したり、不正なプレイヤーの根絶に苦戦していたり、開発メンバーの労働時間が限界に達していることを理由にアップデートのペースを落としたりと、内部のあたふた感がかなり透けて見えるが、少なくともプレイヤーの声を聞いて、それに対し真摯に対応したいという姿勢だけは感じる。

⑥そこそこ長生きしそう
2019年2月に誕生して以来ずっと高い人気を維持しており、実況プレイヤーやVtuber、動画配信をしている芸能人たちがこぞって遊んでいることもあって露出も多く、今のところ廃れそうな雰囲気はない。

途中からPS4とPCのクロスプレイが実装されただけでなく、Nintendo Switchでのクロスプレイも予定されている。

『フォートナイト』や『PUBG』など先行の競合ゲームがまだ元気なことを考えると、このゲームも今やっておけばかなり長い間プレイできそうである。

最後に
無料だし、一緒に遊ぶ人がいなくても知らないプレイヤーとマッチングして遊べるので、ある程度高性能なPCを持っている方はだまされたと思ってプレイしてみてはいかがだろうか。ど下手でも、撃っているだけで面白いゲームなので……。