旅とわたし(5)ハルシュタット
2017.12.26 (Tue)
ハルシュタット(オーストリア)
今回のおはなし (バックナンバー)
12/23 成田空港発
12/23 ポーランド着(乗り継ぎ)
12/24 チェコ着
12/25 オーストリア ウィーン着
12/26 オーストリア ハルシュタット着 ⏪
12/27 チェコ着
12/31 チェコ発
1/1 空の上で新年を迎える(わくわく)
1/2 成田着
ハルシュタットのひとつ隣の駅で列車を降り、宿に荷物を預ける。今夜のお宿、普段はスポーツ系学生さんたちが合宿で利用する施設とのこと。どうりで通りすがる人の平均年齢がわか~い。そんでもってこの写真たちを見て欲し~い。
雰囲気のよさ。白雪による芸術点プラス。
……さあ、さあ。準備万端。父から譲り受けし一眼の充電も満タン。
行くぞハルシュタット。待ってろハルシュタット。
移動手段はバス。
~ バス待ち バス停 小会話 ~
お姉さん「Hello. どこ行くの?」
私「Hello. ハルシュタットです」
お姉さん「それなら、あと50分くらい待たなきゃだね〜(どんなサイズ感のバスがくるかまで教えてくれた)」
私「ありがとうございます、寒いので駅舎の中で待ってます」
お姉さん「それがいいね」
うっすら暖房が効いた駅舎から覗いていたら、お姉さんずっと外にいる。寒くないのだろうか。そろそろバスが来る時間なので外へ。
私「寒くないんですか?」
お姉さん「全然。むしろ着込みすぎて暑い(笑)」
私「まじですか(自分もわりとがっつり着込んでるけど膝凍る極寒)」
お姉さん「むしろ山の上の方があったかいよ。昨日頂上まで行ってきたの」私「登山家ですか?!」(お姉さんトレッキングポール持ってた)
お姉さん「違うよー。ケーブルカーで!」
私「ほーほー!」
お姉さん「ふふふ。……あ、遅れてたバス来た。バイバイ、良い旅を」
私「おねーさんも良い旅を!」
~ おしまい ~
良い旅を、って言葉しみじみ好きだな。旅人同士の魔法の合言葉。これから積極的に使ってこ。
私の乗るバスもすぐにやってきた。事前にバスのサイズ感を教えてくれた優しいお姉さんのおかげで、該当のバスに迷わず乗車。
ハルシュタット到着。
あああ……
あああああ……
うあああああああ……
きゃわわああああああ……
嗚呼。旅の一番の目的を達成した。オーストリア・ハルシュタット。
私の拙い語彙力では、感動を表現しきれない。もうなんというか、すごく、よかったのです……湖畔に佇むおとぎの村……世界はこんなにも美しい……
そして私は考えた。死ぬのもったいなくね?
〜Happy End〜
感動ドーパミンでお腹を満たすのにも限界で、ふらふらケバブ屋さんへ。
ここでまたひとつ素敵な出会いが。狭い店内にも関わらず、隣に座っていたのがたまたま日本人のご家族だったのである。私のスマホポケットに入っていたSuicaを見て同郷だと気づき、声をかけてくださったのだ。ありがたいことに、そのままお昼をご一緒させていただいた。
日本を離れて以来、初めての日本語会話。ああ、ことばが伝わる……すごく嬉しかった。
何度でも言おう。人に恵まれまくってます。
パパさんはドバイで石油プラントの立ち会いをしていて、ママさんとお子さん二人は日本在住とのこと。わ~かっこいい。(頭の弱い感想)
ここで、軽率に禁断の質問!
私「石油王と話したことありますか?!」
パパさん「(爆笑)さすがにないなー」
……だそうです。軽率な愚問であった。でも聞けてすっきり。
よい旅を、と言い合ってバイバイした。お腹も心も満たされたなぁ。
お子さん名言 「Suicaって日本人しか持ってないんだ!?」
ひとつ賢くなったね、少年。
ハルシュタットの絶景を十二分に堪能し、目に焼き付けた後、宿に戻る。
はああああ~~~~。
不安だった移動手段(ヨーロッパ鉄道諸々)はもう終わり、旅の目的を達成してほっとした瞬間、 寝不足と全身筋肉痛がどっと……。今日はもう家から出ないで家事洗濯して泥のように眠ろう。
お土産に買ったお皿。こういうレトロな柄に弱い。
もうさ、人生が楽しい。※一週間前までベッドから動けなかった人間です
次回に続け!
以上、人間でした。
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