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原尞「私が殺した少女」

 昨日は、藤井君の対局もなく、一日が長かった。
 
 昼前に例によって、監視人殿とともに、リハビリ散歩&買い物に出かけたが、最初のトラック八百屋で(いつもの如く)多量に果物、野菜を買い過ぎてキャリーバッグが満杯になり、そのまま帰ることになった。2人だけのつつましい生活で、何故こんなに買うのか、近年最大の疑問だが、そんなことは間違っても口には出来ないのだ。
 
 その後は、暇だから本を読むことになる。今読んでいるのは、原尞「私が殺した少女」、好んでミステリーを読むわけではないが、直木賞を受賞している作品でもあるので、偶にはよかろうと、アマゾンポチして読み始めた。
 
 私立探偵の主人公が、バイオリンの天才少女が誘拐された事件に巻き込まれての諸々を、一人称で語って展開していく。まんまと6千万円の身代金を取られたあげく、少女は殺されてしまうのだが、今読んでいるのは少女の葬儀までだから、犯人はまだ分からない。複雑で意外な事の連続には引き込まれるのだが、展開が少し早すぎて些か疲れる。
 
 主人公が新たに会う人物の印象を細かく描写している。体の特徴や着ているもの、顔の印象、表情等、自分で見ている如く理解できる。細かい描写は人物だけではなく、その時々の情景も目に浮かぶが如く再現され、自分がその場にいて、その人物と会っている気がする。作者が人と情景を描写するパターンがいくつかあって、それを組み合わせているのだろう。もうすぐ読み終わるが、意外な結末になるのが、ミステリの定番だが・・・・

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