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復興計画はやりすぎではないか

 2011年6月の日記です。
 
 与野党一致で復興基本法が成立する運びになり、
津波で壊滅した街の再生計画を策定するらしい。
 
 今回の規模の地震、津波は日本有史で初めてだから、
地震の頻度に周期があるとすれば、
次に起こるのは今から千年以上後、と言う事になる。
 
 その時に日本がどうなっているのか、
世界がどうなっているのか、はさっぱり分からない。
もしかしたら、映画「渚にて」のように核の暴発が起こるか、
あるいは巨大隕石が地球に衝突するかもしれない。
天変地異がなかったとしても、今の延長上では、
日本の人口は極端に減っている。
 
 新たな街作りは奥尻島のように人工地盤でかさ上げするとか、
山を切り開いて街を作るとか、いろいろ案があるらしい。
今回のような巨大津波が来ても被害がないか、
少なくとも最小限にするとのことだが、
本当にそんなことをしていいのか。
 
 奥尻島は情緒も何もなくなり、人口は被災前の6割に減少した。
三陸のリアス式海岸にコンクリートの構築物が並ぶ、
些か興ざめではないか。

工事完成:コンクリート式海岸?


 
 勿論、今後も局部的な大津波はありえるから、
避難ルートの整備、避難の可能な公共の建物を構築するなど、
ある程度のハードは必要だろうが、
街全体の形を変えるのはいかがであろうか。
 
 港はいままでのように、船が接岸し、
各施設、民家は震災前に戻してもいいのではないか。
海沿いの田畑も、震災前に戻す、
壊れた防波堤も同程度のものを再構築する。
せいぜい地盤沈下前の高さに戻す程度にとどめたい。
巨大津波が来れば、再び街が壊滅されるのは仕方がない。
 
 破綻状態の財政に更に多大な借金を重ねて新たな街をつくるのは、
ゼネコンと利権にたかる人たちが喜ぶだけではないか。

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