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備前焼のコーヒーカップ

 2012年10月の日記です。
 
 先日の日曜日に久々に鎌倉に行った。 
小町通りから少し入った、いつもの店で、
(10席程度のカウンターの店)生しらす定食を食べた。
やや味が濃く、もう一つだったが、冷酒が美味かったから
トータルでは合格としておこう。
 
 食後、八幡宮の通りに出て、前に訪ねた備前焼の店に行く。
店に入ってあれこれ眺めていると店主の奥さんと思しき女性が、
いろいろ説明してくれる。
因みに前回説明してくれたご主人は、別の人についていた。
上薬を使わないやや荒い素朴な肌合いと、
こげ茶とねずみ色のバランスが一品一品違う模様を織り成し、
見るほどに個性がにじみ出てくる。
次々と見ていくうちに、あれもこれも欲しくなる。
 
 口には出さないが、店に入れば、
結局は何か買うことになるのは、覚悟の上だ。
前回は姉の新築祝いにとコーヒーカップをペアで買ったのだが、
今度は自分の物が欲しい、数個ある同じ形のコーヒーカップから、
肌合い、色合いの気に入ったものを選び、
慎ましく一つだけ買った。
 
 我横浜の自宅では、リビングの飾り棚の一角を
備前焼コーナーにしており、
10数年前に、福山に赴任した時以来の、
幾つかの徳利とぐい飲みのセット、小皿、中皿、花瓶などが
ガラス戸の中に鎮座している。
同じ徳利でも微妙に形も肌合いも色合いもすべてが違い、
それぞれ自己主張して、味わいがある。
 
 数日後、徳利とぐい飲み1セットを、人形町の我が家に持ってきて、
食卓にコーヒーカップとともに並べて楽しんでいる。
備前焼で飲む酒やコーヒーは格別美味い・・・

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