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公園の駐車場にて

フロントガラスに緑色のくもを見た。
こんなにひどく目が疲れたことはないな、
ピンと合わないアイフォンのカメラはただ黙って重いだけだな。
フロントガラスには、セカンドワールドに誘い込む森の声が響いているよ。
宙返りする車はゆっくりと回転して天国へ向かう。
今頃、彼は電車に乗っているだろう。
透明な体は世界の中心へと向かうけど、友達の心はずっと行方不明だ。

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