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日記 2024.5.16(木) いまつらい、と素直に言ってみる。

あたま重い。お父さんが今日は雨が降ると言っていたかな。気圧の変化が大きく頭痛がしてきそう。ギリギリのところで持ちこたえながら朝ごはんの準備を進める。気圧の変化であたまが重いとお母さんに言ってみる。お母さんは三半規管が強いので頭が重いというのが分からないと言う。わたしは吐き気ももよおしてきてどんよりしながらも体を動かしていく。あたたかいお茶がすこし気持ちをなだめてくれる。

雨がざっと降ったかと思うとぱっと晴れてみたり、晴れたかと思って洗濯物を日の当たる場所に移動させればすぐに雨が降ってきたり。今日は天気が全く定まらない。おまけに北風がびゅうびゅう吹いてものすごく寒いので外に出る気にはならない。ひとつだけいいことがあるとすれば雨のおかげで畑の水やりはパスできたということだ。

残してあった餃子を朝から焼いていく。鉄のフライパンでうまく焼くレシピを見たので今度こそうまく焼いてみたい。鉄のフライパンを空焼きして火を消し、一旦温度を下げてから再び火をつけてごま油をひく。そこへ餃子を並べ、お水を餃子の高さの1/4くらいまで入れフタをして中火で蒸し焼きにする。ぱちぱちと音がし始めたらフタを取り素早く貼りついた餃子をはがしてお皿をかぶせてひっくり返す。今度こそうまく焼くことができた。本当は最後にごま油を回し入れて焼き色をつけるとのことだったのだけれど、守りに入ってしまってできなかった。朝からまた餃子が食べられてお父さんはすごく嬉しそう。ほんとう餃子が大好きなのだな。わかめのスープの残りにも餃子を入れて水餃子風にしてみたら美味しかった。

ひと足先に朝ごはんを食べ終わったお父さんがお母さんとわたしにもコーヒーを淹れてくれた。やたらと機嫌がいい。手作り餃子の効果はまだまだ続きそう。

午前中はお母さんとふたり、台所のストーブの前に張り付いておしゃべりに花を咲かせる。お父さんがリハビリに出かけて行ったのも気づかないくらい話に盛り上がっていたようだ。わたしが持って帰ってきた自然療法の本など二人で見てみる。家庭でできる自然療法の本は一家に一冊あると楽しいので、わたしが持っているものをお母さんにあげることにしたらすごく喜んでいた。ネットには載っていないことが多いので飽きずに読むことができる。切り干し大根の炒め煮のフレーズを見つけて、早速作ってみることにした。
しょうゆで味付けた鞍掛豆もそろそろなくなるので今度は黒豆を煮てみたい。お母さんは圧力鍋で作るレシピで作りたいらしいので水戻しだけ準備しておく。

おしゃべりしているとあっという間にお昼になって、ずっと座っていたからお腹も空かないよねと笑ってしまった。炊き立ての小豆入り玄米をおにぎりにして、切り干し大根の炒め煮と、フムスの残りで軽いお昼ご飯にする。

今日は坂口さんの新刊の発売日。近くに本屋がない実家ではすぐに買いに行くことができないため予約しておいた。新しい本を手に取るときのワクワク感が大好きだ。ビリビリと封を開けて真新しい本の感触を確かめる。まずはパラパラとページをめくり本のにおいを楽しむ。すこし置いて熟成させておこう。ページを開いてみようと思ったそのときにいつでも読めるようにしておく。

ポストをのぞくとわたし宛の封筒が届いていた。職業訓練の合否の通知だ。ちょうど実家に帰っている時期だったので結果通知の送り先を実家宛にしておいたのだった。結果は合格だった。なんだかそんな気はしていた。体が勝手に動いてわーっと向かっていってだめだったことって今までないんじゃないか。教科書代と交通費はかかるけれど、行ってみようと思った。

夕方になり雨も風もやんで晴れてきて、寒さだけが残った。お父さんがリハビリから戻り日課の散歩へ出かけて行く。どうにもこうにも頭がやっぱり重い。お父さんが散歩から帰ってくるまでの間だけストーブの前で横になってみよう。わずかな時間だったけれど深い眠りにつくことができて少し回復した。

散歩から戻ったお父さんと、バラの木に支柱を立てていく。剪定なんてしたことはなさそうな生えたい放題のバラの木は、近づいて見てみるともさもさとすごい姿になっていた。バラは剪定しないと花が咲かない、とお父さん。バランスをとりながらある程度枯れた枝を落としていく。すっきりとした。散歩の途中でお父さんが切ってきてくれた竹を支柱にしてみる。離れてみてみると大きな盆栽のような、生け花をしているような気分で面白い。時々チクチクとトゲに刺されながら剪定していく。なんだかもったいなくて蕾が付いている枝はいくつか花瓶に入れて家の中に飾ることにした。

支柱で支えられ、剪定され格好良くなったバラの木の周りを草むしりして整える。不思議なことに草むしりをしている間はまったく頭痛がしないし、むしろ元気いっぱいになる。これは一体どういうことなのだろう。いつまでも草むしりをしていたいと思うのは体がそうしてくれと言っているのか。

夕飯は切り干し大根の煮付けと鞍掛豆、ザワークラウトの汁、にんじんラペをすこしずつお皿に盛り付けておかずにする。あとはお味噌汁を作って簡単な夕飯にする。さむいさむいと言いながら帰ってきたお母さんを加えてみんなで夕飯。あたたかいお味噌汁が身体中にしみわたる。やっぱりわたしは単純化された食事がいちばん好きだな。

今日は一日、気圧の影響で調子が上がらなかったけれど、うまく休みながら過ごすことができたのではないかな。頭痛薬を飲まずに過ごせたのもすごいなと思うが、頭痛がして頭が重い、と周りに伝えられたことも大きな変化だったように思う。これまでのわたしは調子がわるいと周りに伝えることができないからひとりでぐっと寝込んだりしていたと思う。いまつらいということを周りに素直に伝えられるようになることも、孤独を生きる上で大切なことかもしれない。

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