6時ごろ目が覚める。わたしの体は休むことに満足したようだ。今日明日は気温もぐんと上がるので洗濯を進めることにする。冬物もそろそろ全部洗ってしまっておきたい。さあ今日はどこまでできるかな。全部はやらなくても大丈夫だよ、と言って自分に葉っぱをかけてみる。

顔を洗ってお化粧まで一気に進める。もう冬物を洗濯したくてうずうずしてきているのが分かる。いつもよりも適当にお化粧を済ませて洗濯機を回し、浴槽にぬるま湯を貯めていく。大きなバケツがないからニットは一枚ずつ洗おうと思っていたけれど、浴槽を使えばいいんだと最近気づいた。こうなったら言い訳もできません。洗剤ももったいないからもう全部一気に洗ってしまいたくなる。いやいや待てよ、干す場所は限られているからそれはできないと自分を落ち着ける。はしゃぎ過ぎている自分を冷静に見ることも大切。明日も晴れなんだから半分洗濯できたらそれでいいじゃあないかと声をかける。

手洗いバツのコートを洗う。品質表示は一応見るけれどいつもそんなに気にしない。洗濯も自分のやり方を試していくのが好きだ。このコートを洗うのは初めてでちょっと躊躇してしまったけれどやっぱり自分で洗いたいと思ったので思い切って洗うことにする。なんでも水で洗ってさっぱりさせたい。自分の手で洗うと着る時にも洗った事実を感じながら気持ちよく着られる気がする。
コートをざぶんと全部ぬるま湯に浸け、やさしく押し洗いをしていく。すすぎ0回の洗濯洗剤はここでも活躍する。デリケートな素材は何度もすすぎを繰り返して繊維の摩擦を起こすとやっぱり劣化のリスクが高くなると思う。気になる襟元をしっかり押し洗いしてしばらくつけ置きしておくことにした。
その間に洗濯機の洗濯物を干していく。太陽が眩しいし日差しが少々痛い。洗濯物を干して気持ちよさついでに床も拭いてしまった。昨日休んでいいと言ってもらえたから今日はとくべつに勢いがある。エンジン全開状態。午前中で電池が切れないようにしなければ。自分の行動パターンも少しずつ分かってきたのでこんな時ちょっと待ちなよと速度を落とすこともできるようになってきた。自分を知ると自分にかまうのが楽しい。

よし、今度はザワークラウトを仕込む。少し黄みがかったキャベツ。春キャベツなのかな。今から仕込んでいくと実家に帰る時まで残ってしまうかもしれない。それならそれで持って帰ったらいいかと考えながらキャベツをざくざく刻んでいく。普段はおもちゃみたいな小さなナイフしか使わないけれど、キャベツを丸ごと切るときは大きな包丁とまな板も大きいものを使う。しまった、お父さんが食べるかもしれないならもう少し細かくカットすればよかったかな。よく揉んで発酵が進めばやわらかくなるかな。

カレーの準備もしておこう。買ってきたカレースパイスを使って作ってみる。封を開けたらものすごく強い香りがぱっと広がって気分が盛り上がる。野菜を切ってボウルに入れていく。大好きなにんじんは多めにして、カブ、玉ねぎ、長ねぎも入れよう。今日はちゃんと作り方を見ながら作ってみることにする。しょうがとニンニクをみじん切りにして炒めていく。乳酸玉ねぎも一緒に炒めてみよう。次にミニトマトをたっぷりと入れて火を通しヘラで潰していく。このミニトマトがかたくてなかなかつぶれない。半分にカットしておけばよかったなと思いながら地道にひとつずつ潰していく。えーそれから次はカレースパイスとお塩を入れるとある。ふむ、お水で煮込むときじゃなくてここでもうスパイスなんだな。お塩は塩麹に変えてみる。具材を入れてさらに炒めお水を入れたら蓋をしてぐつぐつ煮込んでいく。お肉の代わりになるようなものが欲しくなり干し椎茸をドライのまま投入する。あとから気づいたのだけれど、具材の切り方が大き過ぎてごろごろになってしまった。火を通すにも時間がかかるし小麦粉など入らないさらさらカレーにはやっぱり具材は小さめの方が合う気がした。
分量は全部適当なので味をみながら最後の調整。スパイスを入れ過ぎてしまって見た目は濃いけれど塩麹のマイルドな味に仕上がった。

玄米を温める時に一緒に蒸したさつまいもとカブの葉を副菜にして、カレー皿にはらっきょうと昨日の高菜の甘辛炒めを添えた。わぁ、香りがすごくいいぞ。いただきます。味か薄めなので豆乳グルトも入れて混ぜてみたらすごくよくなった。カレーって面白い。クミンシードと梅干しも入れたらよかったな。どんどんアレンジしたくなる。カレーはお味噌汁みたいにほんとう自由だなと思った。

今日は朝が早いのでお昼寝の時間も早い。昼寝から起きて14時半。近所に買い物に出かける。昨日より静かでおだやか。駅前は人が多いけれど、いつもの土日よりは少なめといった印象。ボディソープと洗濯用にアレッポの石鹸を買って、大好きなパン屋さんへ行く。平日にはない商品を発見。パンプキンシードや雑穀など入ったサワー種のパン、玄米パン、シナモンロールを買った。豆乳とお水も買って帰宅。重かったし今日はやっぱり暑い。玄米コーヒーの粉を入れた豆乳、おやつに買ったシナモンロールを食べる。

洗濯物を取り込み畳んでいく。しっかり太陽を浴びて香ばしく乾いた洗濯物。干し椎茸、パセリも急激にカラカラになった。2回目の豆苗も今日でぐんと伸びたんじゃないかな。太陽を浴びてみんな元気いっぱいになる。

暗くなる前に絵を描いておこう。西荻窪のユハのカウンター席の絵を描いてみる。まずは全体にぼんやりと色を重ねていく。

どうしようか迷ったけれどやっぱり今日は銭湯に行くことにした。シャンプーを小さな入れ物に詰めてボディタオル、ココナッツオイル、米ぬか化粧水を準備する。下着とタオルも忘れずに。金曜日は満足して銭湯に行かなかったのだけれど、昨日の帰り道銭湯の脇を通ったとき、高い天井の窓から漏れる音を聞いたらやっぱり行きたくなってしまったのだ。
連休で人が多いだろうなと思いながらも行ってみるとやっぱりたくさんの人だった。いつもよりもやや荒れている脱衣場とカランのまわり。男湯の方から元気いっぱいに泣く子どもの声がする。今日の銭湯はものすごいにぎわいで休日ってこんな雰囲気なのだと知る。
わたしはマイペースに温冷浴を4セット。夏場は暑くて銭湯へは行かないかもしれないなと思っていたけれど、夏のお風呂も最高に気持ちがいいな。頭の毛穴から足の裏まで冬の間にたまったものを全部洗い流したらすっきりさらさらになった気がした。

銭湯を出たらいつのまにか外は涼しくなっていた。裸足にサンダルで来たので足が少し冷たいけれど寒くはない。体はずっとぽかぽかが続いていて風が気持ちいい。夏でも銭湯は楽しみに行けると分かって嬉しい。