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食べる!妊活 節分 鰯(いわし)

節分の日には私の住む関西地方では「かぶり寿司」と言って巻きずし1本をその年の恵方を向いて無言でかぶって食べる風習があります。そして、豆まきをして年齢の数だけ炒り大豆を食べます。

もちろん、この歳になるとさすがに年齢の数を食べるとお腹を壊してしまいますがね。

もう一つ、「柊鰯」といって葉の付いた柊(ヒイラギ)の枝に焼いた鰯の頭を刺して玄関に飾るという風習もあります。鬼は焼いた鰯の煙の臭いが苦手なので、鬼が近づかないようにということ。また、柊の葉っぱの棘が鬼の目を刺して侵入を防ぐという願いが込められています。

そこで、今日は節分の柊鰯にちなんで「鰯(いわし)」のお話です。

鰯(いわし)

鰯はなんと身体を温めてくれる食材なのです。

①血が不足気味で巡りの悪い状態を改善

血を補い、巡らせてくれるので血虚(血が不足傾向)や瘀血(血の巡りが悪い)体質の人にはぜひ食べていただきたいですね。皆さんもご存じのように血によって、栄養やホルモン、酸素などが全身に運ばれます。そして、要らなくなった老廃物も血によって回収されるのです。

子宮内膜を厚くふかふかにして、赤ちゃんのベッドを作りをして、赤ちゃんを待ちたい方には、十分な血の量が全身をめぐっていることが大事なのです。

②タンパク質が豊富

鰯100g中に約19.8gのタンパク質が含まれています。それは、牛肉や豚肉などのお肉並みに含んでいます。タンパク質は炭水化物、脂質とともに三大栄養素の1つです。私たちの筋肉、皮膚、血管、臓器などからだの主な部分を作っています。また、妊活にはとても大事なホルモンの材料にもなるのです。

③カルシウムが豊富

鰯100g中に約70mgのカルシウムが含まれています。カルシウムは骨や歯を作る栄養素ですが、ホルモンの分泌を円滑にするので妊活中のホルモンバランスを整えてくれるのです。

④ビタミンDが豊富

鰯100g中に約10㎍のビタミンDが含まれています。ビタミンDもカルシウム同様に骨を強くする栄養素として知られていますが、妊娠や出産に関しても重要な働きをしています。

・40歳以上でビタミンD濃度の低い人はAMH値が低い傾向

・流産、不育症にはビタミンD不足が関与

・卵巣中のビタミンD濃度の高い人ほど体外受精治療の成功率が高い

・ビタミンD濃度の高い男性ほど、精液所見が良い傾向 など

子宮内膜や卵巣、胎盤、精巣、精子に作用し卵の発育、着床率、流産予防、精子の質に働きかけ、妊娠しやすい体づくりをしてくれる強い味方なのです。

⑤不飽和脂肪酸 EPA/DHAが豊富

私たちの身体を作っている細胞膜は脂質でできています。卵細胞もしかり。

人間の生命維持や身体活動には欠かせないエネルギー源です。ホルモンの生成にも関係しており、受精能力や体温調整にも必要な栄養です。

EPAは血液の流れを良くします。DHAは精液を作ります。

脂質をとることを控えたり、悪者扱いにせずに、新鮮な良い油をとることが妊娠しやすいからだづくりには大事です。

まとめ

いかがでしょう。

イワシは魚へんに弱いと書きますが、とんでもない!

小さめのお魚ですが栄養がいっぱい詰まった強い味方の食材ですよね。

お値段もリーズナブルですし、魚コーナーではよく見かける定番の青背の魚です。

なんですって?下処理が面倒くさい?手が臭くなる?

そんなあなたには、缶詰だってあるから時々お料理にとりいれてみてくださいね。






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