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膜が隔てるもの


まだ生命の生まれていない原始の海の中で、いくつのも有機物があつまり

”液滴”と呼ばれるかたまりができる。


このかたまりが、”膜”をやどしたのち、”原核生物”とよばれる生命体になる。

生命の起源はここにある。


1枚のうすかわが、始まりと終わりを造ったと思うと、命のはかなさと尊さを感じます。


生まれてきて感じるかすかな孤独感は、このうすかわがあるからだろうか。

1つになりたいと思っても、膜の中までは融合されない。


外と内とを区切るもの。

この膜がない状態を死とよぶのか。


きっと魂だけの存在になったとき、また元の”液滴”にのように、隔たり無く全ての存在とつながるんだろうか。




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