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明石市長選挙レポート

皆さんお待たせいたしました、遂に初めて筆者である仁尾淳史の出身地ではないが、そう遠くないほぼ地元の播州エリアである明石市長選挙の取材に初めて行きました。
というのもなぜ数ある統一地方選挙の中でこの場所を選んだかというと、日本全国の自治体の中でも「明石モデル」と言われるぐらい、子育て支援政策が高評価を得て、日本で唯一人口が増え続け、西明石に関しては2022年度の日本で堂々の1位を獲得した自治体、そんな自治体の市長である泉房穂明石市長が今回引退を表明し、その後任を決めるターニングポイントの選挙で注目されていたからである。

泉市長は、任期中は一度パワハラや暴言等で自ら辞表を提出し再選挙となって、その時の選挙でもダントツで勝ってしまうぐらい市民から評価を得ている傍で、明石市議会では、独断でなんでも進めてしまうぐらい分断を起こしあまり市議会では評価されていなかったりもする。
そんな泉市長が進めた子育て支援といえば、例えば一人親家庭で子育てをしている方で元旦那などが養育費を支払わないなどするとブラックリストに入れて、信用会社から情報でローンを借りられなくしたりする政策を作ったり、子育てという意味では、おむつを買いに行けない家庭に宅配サービスをしたりと、これでもかと言っていいぐらい子育て支援は充実していて、筆者の従兄弟や神戸の友人らも地元を離れ明石に移り住むほどの人気だ。
その後任を決める選挙で、泉市政側からは、明石市議会議員の丸谷えりこ候補、そして明石出身の西村経産大臣率いる自公が推薦する林けんた候補、筆者がまだ地元に住んでた頃の元加西市長である中川暢三候補と、この3局の戦いとなった。

まず最初に取材したのは、丸谷候補で、街宣では、泉市長がメインでマイクを持ち順番にマイクを回していくといった、まるでれいわ新選組の山本太郎代表のような街宣スタイルだ。
泉市長は「丸谷候補は私の舎弟ではない、私は舎弟を作らない、だったら自分がやる」と言い丸谷候補は「私は泉市長と違い、話し合って物事を決める」と市長推薦ながらも現市政との違いをアピールした。
そして現市政で行われている「医療費、給食費、保育料、おむつ」の無料を継続するといい、そして地域活性化については市民全員サポート券(市で使える金券)を発行することも訴えた。






続いて向かった先は明石出身の西村経産大臣が応援する林けんた候補だ、こちらは、先日の和歌山での事件があったからか?非常に物々しい警備の中で街宣が行われていた、本当はこの取材先で西村大臣も来る予定であったのだが、警備体制のためか?応援弁士には今井絵里子参議院議員のみが来るという形となっていた、聴衆者のほとんどがSPEEDファンで固められており、アイドルの撮影会のような雰囲気の街宣だった。
気になる林けんた候補の演説は「市民が分断される明石はこりごりです私が新しい明石を作っていきます。」と現職の明石市議にも関わらず全く市政の中身などを言わず、感情のみでたった2分間のスピーチで終わった。
今井絵里子議員のスピーチはプロレスラーをやっている息子の障害の話と聴衆の子供に近寄り未来の有権者「18歳になったら選挙に行ってね」と応援演説なのか?よくわからない街宣で「SPEED世代の人いますか?その世代は責任世代だ」と投票を促す演説のみで後は撮影会となり言葉のままの客寄せパンダでしかなかった。


続いて次の日中川暢三候補の取材をすべく待っていたのだが待てども2時間経っても現れなかったので取材は中止した。

そして気になる結果は。。。。

明石市長選挙  投票率48.80%

丸谷 聡子   77,017(64.7%)

林 健太    36,944(31.1%)

中川 暢三   4,995(4.2%)

と20:00にゼロ打ち当選となった。


筆者は、明石の丸谷選挙事務所でその様子を見届けた。
当選後のインタビューで泉元市長は「丸谷さんが市長になれば私が市長であるよりもっと優しくなる、私も頑張ってきましたがどうしても限界はあった、丸谷さんは明石市みんなの市長として頑張ってくれる、退任までは引き継ぐ所はしっかり引き継いでそのあとは口出ししない」とし、今後の政治的な動きについては「一旦白紙にし、再スタートをする」にとどめた。
丸谷新明石市長は「泉市政継続のために丸谷と名前を書いていただいたその期待に応えられるように頑張る」とし記者からの質問で、これから茨の道と呼ばれたり火中の栗を拾うとも言われたりしますけど、大変な道のりを歩くという意味での決意表明を問われ「茨の道とか火中の栗を拾うと言われていますけど、そうじゃなかったら引き受けなかった、簡単なことやったら誰かがやられたらいいと思います、あえて火中の栗の栗だからこそ拾った」と答えた。


今回この選挙を取材するにあたって、泉房穂人気はどれぐらいのものかっていうのも取材していたのだが、本当に人気で、いわゆる泉市長は客寄せパンダ的に有名でもないのに、街宣でも高校生が写真を求めていたり、開票時の選挙事務所の外に20代以下も集まってるぐらい幅広い年齢層から評価されていて、票数を見た上でも文句なしの結果になったのであろう。
しかも今回すごいのが、今回のような注目されている選挙なら、相手候補の林候補のように自公が推薦したりと、他の政党が推薦や支援する事がよくあるのだが、そんなこともなく、完全無所属の選挙でここまで票を積み上げたのは恐ろしいぐらいである。
初当選時は、相手候補と69票の僅差で当選し、泉市長としての最後の選挙では80795票を獲得し圧倒的な差を広げたそして今回の選挙でも、最後の選挙時よりかは3000票落としているもののダブルスコア以上で圧勝している、しかし今回は、「泉市長退任と後継者選び選挙」であったからこの票差で当選できたが、次の4年後の選挙では完全に丸谷市長としての選挙となるから、「明石モデル」とまで言われ全国から注目されている市政運営がどこまで継続でき、そこからバージョンアップできるのか、今後の丸谷明石新市政と4年後の選挙に注目です。


今回無料で記事を上げさせていただいておりますが、今後の取材のためにもぜひご支援のほどよろしくお願いいたします

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