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「兵庫県加西市長選挙2023レポート」


皆さんこんにちは!

最近は沖縄での取材のみならず、全国各地の選挙を取材して回る「選挙ウォッチャーあつし」になりつつあるわけでございますが、遂に自分の生まれ故郷である播州エリアである兵庫県加西市で選挙取材をしてきました。
まず加西市は、兵庫県の中でもJRの電車が通っていなく、姫路や加古川に出るためには電車で1時間越ええ、電車も30分に1本しか出ていないような山に囲われた田舎(そんな場所から高2まで片道2時間かけて神戸の学校通っていた)で、唯一有名なものといえば、ギネスブックに登録されている大型地球儀ぐらいで、筆者はいろいろあって、高校2年まで住んでいたが、10数年ぶりに帰った地元は、箱物は増えたが、良くも悪くも何も変わらない、そんなド田舎な街である。

前置きはこのぐらいにしておいて、本題の選挙レポートといきましょうか。
19日に神戸空港を降りて、車を手配し、すぐに加西市へと車を走らせた、加西市内は先ほど説明したように交通の便も悪く、田舎で、人が集まる場所といえば、加西市北条町にある実家から歩いて3分の場所にあるイオンタウンなので、そこに行けば、誰か候補者がいるのではないかと思い向かった。
今回は加西市議会選挙と加西市長選挙のW選挙で行われており、イオンで街宣していたのは、市議会候補野の中でポスターには最重点候補と記載され、唯一の維新の会から立候補している大前ゆうや候補であった。

最近では維新は大阪府だけではなく、奈良、和歌山と支持エリアを拡大していっているので、兵庫県ではどんな演説をするのかと聞いてみたら、これがまさかのポンコツで演説も「加西市の皆さん、イオンタウンでお買い物中の皆さん、お願いします。。。。とにかく大前ゆうや候補をお願いします、では応援弁士に代わります」と神にでもすがるかのように言葉通りの「お願い」しかせず、その後は筆者の元に駆けつけビラを渡してきたので、同じ維新の同僚である梅村みずほ議員の国会での発言について伺うと「すいません、確かに問題ですよね、彼女もまだ若いので至らない所もあると思います本当にすいません」と謝り、次の街宣先へと向かった。


そして筆者は、市長選候補がTwitterに街宣スケジュールを載せておらず、唯一現職公認のかわじり候補のみが個人演説会の予定をUPしていたので、その時間まで3候補の選挙事務所の写真とビラをもらうため車を走らせた。

因みに2階は筆者が小学校低学年の時に通っていた少林寺拳法の道場



全ての事務所巡りが終了したと同時に、自民党公認である高橋はるひこ候補の演説予定をキャッチできたので急遽そちらに向かった。

場所は、イオンの目と鼻の先にある大型商業施設、アスティアかさいの入り口付近の十字路だ、ここは筆者が小学生の頃、加西市初の第一種市街地再開発事業として旧北条鉄道の北条町駅を解体しメインテナントとしてコープが入りそして3階に図書館、当初は様々な商業施設がテナントとして入っていたのだが、今では、そのほとんどのお客さんやお店なども、歩いて5分以内のイオンに客を取られ、大きな箱ものとして負の遺産となりつつある。

ここは筆者が中学生の頃友人らと、たむ…集っていたベンチ


話を元に戻して高橋はるひこ候補は日の丸のハチマキをデコに撒き、演説が始まる20分は支援者や聴衆に挨拶に回った、自民党候補だからか、元加西市の教育長だからか、教員関係の支援者も中にはいた(筆者が通っていた小学校の当時教頭もその中いた)
演説内容は「国、県、市で3本の矢を実行と実現」としその中でも加西市民病院の医師不足を解消しなきゃいけないとのことだ、加西市民病院は医師の離職が加速しており、現在でも主治医だけでも4名が辞めている、本当にこの問題は重大で、筆者の祖父もその1人で、最初は加西市民病院で入院や治療を行っていたが、設備や、病に伴う医師が不足しており、ここではもう見れないとして、10年前に多臓器不全で他界した。
そして、次は今回市長選に立候補している候補で「唯一子育ての経験があるのは私だけだ」と語気を荒げ、政策は話さず「子育て支援の拡充」とあとは「総合運動場の建設」だ主にサッカー、陸上、グランドゴルフ上の建設なのだが、サッカーに関しては今回時間の都合上写真は撮れなかったのだが、アクアス加西というサッカー場や、陸上に関してはいこいの村という場所のすぐ近くに陸上施設もある。


その辺りも詳しく聞きたかったが、語られることはなかった。
もう一つは「草刈り支援」こちらに関しては本来ならば、ボランティアやシルバー派遣等でよくやっているのを見かけるが、加西市は筆者が見た場所特に県営住宅の公園や、冒頭でも話に出た、地球儀のある丸山公園の草刈りなどもほぼ手付かずの状態で放置されている。

雑草が放置された県営住宅の公園

そして高橋候補の演説が終わり、筆者は次のかわじり悟候補の個人演説会の時間が迫ってきていたので、そちらに向かった。

かわじり候補は4年間現職の西村市長の右肩である副市長として市政運営を行ってきた、今回の市長選挙では、先日取材した泉房穂元明石市長も応援演説に入ったりして、子育て政策などを中心に訴えていた、特に「複合機能を持つ次世代型統合中学校の設備」と称し加西市には4つの中学校があり(北条中学校、加西中学校、泉中学校、善房中学校)その中でも、筆者が通っていた北条中学校が一番でかく、中規模中学校としているがその役目を担っていないため、2つに統合する動きや、また別でコミュニティースクールの活用などの政策を訴えた。
その他にも2025年に開催される「大阪万博とリンクした観光振興」や「空家バンクを活用した移住者の促進」そして「市長給料2割カットによる身の切る改革」等の政策を訴えた、個人演説会終了後に和歌山県出身のかわじり候補も心配していた「他県出身の候補者」としての影響を質問したが、そちらは凄まじいものらしく、どう影響出るかが心配とのことだ。


3人目の深田真史候補者は事務所に行っても街宣情報やビラ等も貰えずでした。

そして結果は……

加西市長選挙 投票率57.41%

当  高橋 晴彦        8,021(40.4%)

      

      深田 真史        6,605(33.3%)


      河尻 悟.          5,235(26.4%)


と現職支援のかわじり候補が落選し自民党推薦の高橋はるひこ候補が当選した。

これまたビックリなのが、当初の筆者の予想では、かわじり候補が当選若しくは次点と予想して深田候補を泡沫候補扱いしていたのだが、まさかの深田候補が2位落選で現職支援のかわじり候補が最下位落選した事である。

やはり「他県出身」というのが強く出たのだろう、加西市は意外と余所者を寄せ付けない閉鎖的な市であるのは昔からで、それが一番の街である北条町から離れた加西市市村町という村に行ったりするとその閉鎖的な感じがより強まったりもする、だから個人の好き嫌いは置いておき一般的に知名度と実績もある泉元明石市長が応援演説に入っても響かなかったのであろう。
よくリベラル候補の中で泉氏を応援演説に呼ぼうとする動きがここ数年で見られるが、やはり一番大事なのは候補者だということがわかる。

西村加西市長


そして筆者は選挙取材する際には、まず演説、次に事務所を見たりするのだが、事務所をみた感じも高橋新市長の事務所の対応が3つの候補者の中でもよかった印象だ。

今回本当ならば一番撮りたかった構図の「現職市長対元職市長」になる西村元加西市長の前の市長であり、前回の明石市長選挙で落選した中川暢三氏も立候補を予定していたのだが、前日に出馬が取りやめになった、真相は分からないが理由としては「河尻氏が当選すると考え、加西市民と市の将来にとって最悪の結果は回避できたストップをかけたものと私は理解している。」とのことだ。
今回20年以上無所属の市長が続いた加西市で自民党推薦の市長へと新たに切り替わった、今後高橋市長がどの様な市政運営をしていくのか、自分の故郷でもあるので今後も遠くの場所沖縄から注目していきたいと思う。


そしてこの加西市長選挙の後その日の内にG7が行われる広島へと車を走らせた、その話はまた別の記事で。


今回クラファンではなくnoteで取材費を募集していたため、加西市長選挙やG7広島取材の記事を無料にて公開させていただいております。
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