お昼過ぎから家族で散歩。
今日はついに大濠公園に行くことができた。

大濠公園は福岡市の中央にある水景公園で、ど真ん中に約 22万６千㎡の巨大な池がある。黒田官兵衛の子、福岡藩初代藩主・黒田長政が福岡城をつくる際、この池を城を守る外堀としたらしい（いま調べた）。

僕も奥さんもこの公園が好きで、出産する前はお茶したり、美術館に行ったり、桜を見に来たりと何度も訪れていた。その思い出のデートスポットに、赤ちゃんを連れてくることができたのが今日。

「次に大濠公園に行けるのはいつだろうね。」
赤ちゃんが生まれた後、奥さんとそんな話を何度もした。その頃の赤ちゃんは、いまのように寝返りもしないし、首もすわっていなかったから「そんなの想像できないね」なんて言っていた。

よく晴れたあたたかい日に、僕と奥さんと赤ちゃんが三人で大濠公園を歩いている。話をするたび、そんな未来の光景を思い描いていたのだけれど、今日がその日になった。

だからといって、特に変わったことをしたわけじゃない。
咲き始めの桜をみて、大道芸に足を止めて、池のまわりを歩いて、いつも行くカフェは満席だったので、テイクアウトで抹茶アイスとジンジャーエールを買って、近くのベンチで食べておしゃべりした。それだけ。

赤ちゃんは地下鉄の中で少しむずかった後、大濠公園駅に着いてすぐ寝てしまった。公園の景色はまったく見ていない。帰りまでそのままだった。

でも、僕と奥さんは大満足だった。
「夢がかなった」と言ったら大げさだけれど、なんとなく大濠公園に来ることを励みにしていたところがあったから「こんなにいろいろできるようになったんだなあ」という達成感を感じた。

桜が咲き始めたと聞いていたけれど、まだまだだったので、本格的に咲いた頃にもう一度行こうと思う。

そして、もう一つ、赤ちゃんと動けるようになったらぜひ行きたいと思っていた場所にも近々行くことに決めた。こんなに早くかなうもんかとびっくりしたけれど、とっても楽しみだ。