赤ちゃんが突然「ウケて」笑うようになった。
それまでは、こちょこちょしてくすぐったいときにしか笑わなかったのに、奥さんがふくれっ面をして以来、顔の表情や声の変化でも笑うようになったのだ。

明らかにこちらの行動を見て、それに反応して笑っている。
そうなるとこっちもうれしくなって、いろんな変顔をしたり、声を高低にうねらせたり、使えるものはなんでも使って笑ってもらおうとする。赤ちゃんが無表情だと「やばい」と思い、必死で別の笑わせ方を考えはじめる。

これがはじまると、赤ちゃんの笑い声とこっちの必死さが渦を巻いて、10分ほどでヘトヘトになる。「笑わせたい」は、こんなにも体力を使うものなのか。

そう思うと、芸人さんってやっぱりすごいよな。
最近、YouTube に小島よしおさんの動画が流れてきたけれど、僕が出した必死の何倍もの必死さを、何年にもわたって続けていくのって、とんでもないことだ。

何度も書いているが、赤ちゃんは本当に毎日毎日、新しいしぐさや行動が増えていく。奥さんによると、今日は平らなところでの寝がえりにも成功したそうだ。首もすわって、「ウケる」ようにもなって。

この間聴いていたラジオで、よゐこの濱口さんが「赤ちゃんにいないいないばあすると前は笑ってたんだけど、最近は二回ぐらいすると飽きて笑わない。だから必死で次のネタを考えてる」と言っていた。

家においては、僕も濱口さんと同じステージに立っている。
しかも、この先どんどん笑わせるのが大変になるのだろう。そう思うと、芽生えはじめた「にわか芸人魂」と体力がどこまでもつのか試してみたくなる。

燃えあがれ、おれの中の小島よしお。はい、おっぱっぴー。