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わが家に「笑顔」がやってきた。

うまれてから二ヶ月くらい経った頃だろうか。
うちの赤ちゃんが「笑う」ようになった。

朝、起きたときに赤ちゃんの顔を「おはよう」とのぞきこむと、僕と目が合ってしばらくして、にこ〜っと笑ってくれる。顔が「ほころぶ」とはよく言ったもので、実際に糸がほどけて、顔全体がゆるむみたいに、にこ〜っと笑う。朝一番のこれがたまらなくうれしくて、いつもメロメロになってしまう。

さらに、声をあげて笑うようにもなった。身体をこちょこちょとくすぐると「うふふふふ」とこの世のものとは思えない、かわいい声がする。たぶん天上界の音なのだろう。うれしくて、またこちょこちょして「うふふふふ」。うおー、かわいすぎる!こうして数十分、幸せの無限ループが続く。

不思議なところでは、うんちをするために力むときにも笑う。これはたまたま笑顔のかたちになっているだけかもしれないけれど、にこにこ顔でうんちをするのは大変健康によさそうだ。

いま、これを書いている間、赤ちゃんは僕の背後に寝転がっていて、時々「うー」と誰かを呼ぶ。近寄るとやっぱり、にこ〜っと笑ってくれて、しばらく作業が中断してしまう。

でも思い返すと、うまれて最初の一ヶ月、新生児と呼ばれていたときには、笑ってなかったんですよね。「新生児微笑」といって、目鼻口が「笑顔のかたち」になることはあったけれど、いまの笑顔とは全然違うものだった。それでもかわいかった印象があるから、不思議なのだけれど。

あと、そんなふうに「笑う」ことがない時期でも「泣く」ことは毎日していた。出産の日の、出てきた瞬間から泣いていた。人間にとって「泣く」ことは「笑う」ことより先なのだ。

さんざん泣いて、不快を訴えて、お世話してもらって、二ヶ月くらい経った頃に、誰から教わったわけでもないのに、にこ〜っと笑う。なんで笑いはじめるんでしょうね。花の種が開花するような感じで、胎児のうちから仕込んであるんだろうか。本当にふしぎ。

でもその笑顔の登場によって、まわりの人の幸福感が爆発する。本当に爆発的に幸福になる。ドッカンドッカン、今日もそこらじゅうで爆発して、僕の心をメロメロにする。

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