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書店ならではの世界観ある売場づくりでギフト需要を喚起

「地域産業や工芸にこだわった上質なハンドメイドの道具」という独自のコンセプトで、Cohanaブランドを展開するKAWAGUCHI。Cohanaはソーイング用品からステーショナリーまで、豊富なラインアップで多くのファンを獲得し、書店店頭でも新商材として注目を集めている。

開発当初から書店での展開を視野に入れていたというKAWAGUCHIクリエイティブチームの山本彩衣子氏、セールスチームの河口玄太郎氏、文具卸の大丸広域支店の尾野康宏氏にお話を聞いた。

地域産業とのコラボでつくる使いやすく、美しい道具

KAWAGUCHIさんは、長年ハンドメイド用品の企画・開発を手がけられていますが、Cohanaはどのようなきっかけで生まれたのでしょうか。

山本 2012年の社長交代に際し、1953年の創業以来培ってきた伝統や技術を大切にしつつも、新しいことに果敢にチャレンジする会社であり続けるため、企業理念とビジョンを刷新しました。新事業を手がけたいと考えていた時期でもあり、社内公募でアイデアを募集したところ、数名から出てきたのが今のCohanaにつながる案でした。

当時、訪日外国人観光客数が最高の伸び率を記録するなど、改めて日本の文化や高度な職人技術が注目されていました。そこで、各地の手わざや地域産業とコラボした「使いやすく、美しい道具」のブランドとして立ち上げたのがCohanaです。

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