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嫉妬との上手い付き合い方

最近、とある感情との付き合い方に、ケリをつけました。長年、私を惑わせ、失望させてきたこの感情です。

そうです、「嫉妬」です。「ジェラシー」です。どんな人でも、生きてて一度くらいは遭遇したことある感情ではないでしょうか?恋愛においてだったり、友人関係、仕事仲間、兄弟間などなど、様々な場面でぶち当たりそうな感情です。私は、長年生まれてからこの「嫉妬」をものすごく感じてきました。そして、そのたびに「そんなはずない」「なんかすごく(自分が)嫌な人間みたい」と思っては落ち込んで、いつの間にか「嫉妬」という感情にフタをし、見ないようにする術を得ていました。そうして、「(自分の嫌な感情にフタをして)聞き分けのいいクールな私」が出来上がりました。

「嫉妬深い彼女(彼氏)はNG」「同僚の嫉妬を得ない立ち振る舞い」なんて、たまにネット記事をみると、さも嫉妬することが悪いことのような記事も目立ちます。実際、私だってそう思ってました。「嫉妬する人間なんて弱い、醜い、自分に自信がないからだ」って決めつけて、極悪非道のようなレッテルを貼っていました。でも、ふと考えてみたんです。本当にそんな極悪非道な感情なのか?と。

最初、私にはわかりませんでした。ずっと「悪い」と信じて疑わなかったものが本当は悪くない?え、そうなの?わかんない。しかし、ほかの感情、例えば「怒り」だって使い方によっては「悪」にもなるものであって「嫉妬」だってもしかして、今まで使い方、付き合い方を間違えていたから「悪」だったのではないか?と考えるようになりました。

今までの私だと、そうした場面にぶち当たったとき。嫉妬している対象への憎悪にも似た何とも言えない気持ちだったりそういう気持ちに支配されていました。それが一通りすぎると、次は自分への自己嫌悪と自信喪失という負のループでした。そこで私は次のように自分の思考と行動を変えてみました。

まず、「嫉妬している自分」を受け入れてあげる。あー私〇〇に対して嫉妬してるなあ。ってちゃんとその時の気持ちを自分で受け止めてあげることです。自分が感じる自分の感情を拒絶したら、その感情が可哀想です。そんなはずない!と思うより、まずは受け止めてあげる。それだけでも、私の心は今までにないくらい軽くなりました。

そのつぎに、その対象のどんなところに「嫉妬」しているのか考えて、認めることです。たとえば、同僚のAさんに嫉妬している、としたら。そのAさんのどんなところが「嫉妬する対象」なのか考えます。仕事ができるところ、具体的には、周りをちゃんとみて場の空気を読める。人当たりもよくて、営業先のひとにも気にいられているところ。それって、多分自分が上手くできないことだったりしませんか?自分が頑張ってもうまくできないからうまくできてるAさんが羨ましくもあり、簡単にさらっとできてることが妬ましい。そういうところに、嫉妬しているのだとすれば、「悔しいけど、やっぱりそうやって出来るなんてすごいな。」って声に出して認めます。心の中だけだと「いや、でも、だって」っていう悪魔の囁きのような意地悪な声がでそうになります。だから、声に出して、自分の耳で自分の声で認めてるってことを自覚させる必要があります。ここまでくると、心にふつふつと湧き上がっていた黒い感情の塊はだいぶ小さくなります。嫉妬とうまく付き合うだけなら、ここまででも十分かなって思います。私は、やっぱり負けず嫌いなのでもうワンステップアップします。

「観察する」「真似してみる」「モノにしてみる」

この3つです。対象のすごさを認められたらこっちのモンです。認められた自分えらい!大人!と褒めてあげます。こうなると、ネガティブキャンペーンはもう終わり。上昇するのみです。せっかく、対象のすごさに気付けたらその対象を観察します。先ほどの例だと、Aさんの観察します。どういう時にどういう動きをして場の空気を和ませてる、とか、営業先の人と話しやすくするためにどんなことをしている、とか。ある程度の材量が集まったら、真似します。とにかく真似てみます。観察し尽せたなら、Aさんならこういう時こう動きそうだなと自分の活動に置き換えて行動してみるんです。大体真似ができたら、自分流にアレンジして自分のモノにすることです。そこまで出来たら、もう嫉妬してよかったー!くらいになります。自分の成長へと繋がったんです。

「嫉妬」は自分にないものをみつけるきっかけに過ぎない。そう思えたら素敵だなって思えるし、嫉妬する自分も嫌いじゃないなって思えます。「嫉妬」はただ、相手にその感情をぶつけてしまったり、自分の中でぐつぐつと黒い感情を育ててしまうと悪者になってしまうけれど、認めてあげるというファーストステップをするだけでこんなにも素敵な感情になります。


これを積み重ねて、私は次、誰かに嫉妬される自分に成長していきたいと思います!



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