魅力ある塾講師になるために
証券会社の営業マンから塾講師に転職していつの間にか30年近くが経ちました。いまだに講師という仕事は成長をする必要があると実感しています。
毎年、タイプの異なる子どもたちを指導し、親御さんと話し合っていくなかで、いかに自分自身を成長させられるか。成長のない講師に魅力はあるのか。
子どもたちに大きな力を与えられる講師像に向かってのチャレンジを紹介してみます。
塾探しをしているお子さんやご父母、塾講師、学校の先生たちの小さな小さなヒントにでもなれるとうれしいです。
①子どもを指導する仕事とは
進学塾で子どもたちの受験指導をしていく。出題される算数、国語、理科、社会といった教科指導だけではなく、やる気の創出、落ち込んだときのフォロー、また、親御さんの心配に対する助言などその指導は多岐にわたります。
授業で指導する算数の準備においては、「自分が解ける」ことは当然。いかにはやくシンプルに解く方法を子どもに伝えられるか。
これがすべての教科指導におけるポイントです。子どもたちが「簡単に解ける!」と正解し自信をつけていくところがその授業の到達点。
その授業にはストーリーが必要で、導入→解法→演習という流れを楽しく盛り上げていくエンターテイメント的な意識をもつ講師になることがとても大切だと思います。
また、スムーズに学習が進んでいる子どもたちへの称賛、壁にぶつかってしまい立ち止まっている子どもたちへのアドバイスによって、より大きな成長につなげなければなりません。
「声かけはしているのですが…」
声かけをしているにも関わらず、その子どもがうまくいかない。これは子どもの苦しみを取り除いてやるためにもっともっと講師が工夫して伝える方法を考え抜かなければならないのです。
②継続は力なりを知っている講師が強い!
経歴の長い講師は、これまでの指導経験のなかでコツコツと継続することで大きな力になるということを知っています。
学年前半ではなかなか点数がとれなくても継続することで幅はありますがほぼ確実に点数が取れるようになります。
そのことを子どもたちに伝え、実践してもらうことが重要です。
③講師自身の成長体験
「継続は力なり」を自分自身で実践している講師の言葉には説得力がともないます。
教材研究は仕事として当然。塾講師であれば誰でもやっていることです。
できないことでもやってみる、できないポイントを明確にしひたすら繰り返す。
いずれ少しずつ進化している自分に気づき、自信になります。
そうなると楽しさが出てきてさらに進化していく。その経験を実感している講師の言葉はとても響きやすくなります。
また、子どもたちも自分が教わっている講師が何かにチャレンジをして失敗し、それを乗り越えていこうとする姿勢に共感を持ってくれます。
④伝えるより共感を
どんなに大切な、どんなに効果的なことを子どもたちに伝えても、それが心に響かなければ効果はありません。
「伝える」よりいかに共感を生むか。子どもたちを楽しませ、成長させる講師は共感する力、共感させる力が優れているといえます。
様々な個性のあるタイプの講師を多くみてきました。生徒に人気があり成績をのばしていく魅力ある講師とは、「共感する」「共感させる」力のある講師です。
そのような講師は、仕事だけでなくプライベートでも様々なことにチャレンジしていることが多いようです。
⑤NiraiStylesの挑戦
子どもたちの家での様子を聞いていると、結構、勉強のあいまの時間にイラストを描く生徒がいました。
聞いてみるとスマホやタブレット、パソコンなどでイラストを描くらしい。
???
どうやって???
自分の子どもに聞いてみると、スマホに入れるイラスト用のアプリがあるらしいのです。
チャレンジあるのみ!どうせやるならとそのイラストを投稿して他の人に使ってもらえることで成長の目安にしてやろう!
そこでスタートしたイラスト、なんでもチャレンジ、継続は力なり!
NiraiStylesのイラストチャレンジ
さらに一眼レフカメラで風景など写真撮影チャレンジ!
NiraiStylesの写真チャレンジ
さらに音符も読めないのにウクレレにもチャレンジ。
これは…まだまだ…いずれYouTubeにでもアップしたい…
頑張っても成果が出ない子どもの気持ちが痛いほどわかりました。でも、ここであきらめてはいけない!子どもたちに「継続は力なり!」を証明できる日まで!
⑤大人もチャレンジ人生!
まわりの大人が様々なことにチャレンジ、失敗をしても達成に向けて努力する姿を子どもたちに見せてやる。そんな環境に恵まれていると自然とチャレンジをする姿勢が身につきます。
不満や愚痴ばかり言ってしまうのは他者依存だからなのかもしれません。
塾講師たるもの、果敢に自分を成長させるチャレンジャーであることが、子どもたちにより具体的なメッセージを共有させられると思います。
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