見出し画像

2018年J1第8節 川崎フロンターレ対ベガルタ仙台 プレビュー「谷口の異常なタフさに頼りすぎないように」

2018年J1第8節、川崎フロンターレの対戦相手はベガルタ仙台です。

まずは、Football-Labのデータを元に、ベガルタ仙台のデータから分かる特徴を紹介したいと思います。

プレビューで紹介する「2つの指標」

1つ目は、「チャンス構築率」。これは、シュート数を攻撃回数で割った指標で、1回の攻撃でどのくらいの確率でシュートチャンスを作れるかを把握するためのデータです。このデータから、チームのビルドアップ(攻撃の開始からシュートチャンスを作るまで)の特徴を把握することが出来ます。

2つ目は、「シュート決定率」。これは、得点数をシュート数で割った指標で、何本シュートを打てば得点を奪えるのか、把握することが出来ます。

2つの指標ともに、10%を目安にしています。守備では「被シュート構築率」「被シュート決定率」という指標に着目することで、シュートチャンスを作らせない守備がどのくらい出来ているのか、得点を奪われない守備が出来ているのかを把握することが出来ます。

「シュートチャンス」は少ないけれど、「シュートを打ったら入る」ベガルタ仙台

ベガルタ仙台の攻撃のデータを分析すると、攻撃回数は135.6回でリーグ3位、シュート数は10.1本でリーグ17位、チャンス構築率は7.5%でリーグ17位、シュート成功率は11.3%でリーグ3位です。

ベガルタ仙台の攻撃に関するデータで目についたのは、「チャンス構築率」が低いこと、そして、「チャンス構築率」が低いのに、「シュート成功率」が高いことです。

ベガルタ仙台の1試合平均のボール支配率は53.2%でリーグ6位、1試合平均のパス本数は503.6本でリーグ8位と、パスをつないで、ボールを相手陣内に運んでいるチームだということは分かります。30mライン進入回数も、1試合平均45.7回でリーグ6位と、スムーズに相手陣内にボールが運べていることが読み取れます。

問題なのは、ボールを相手陣内に運んだ後です。ペナルティエリア進入回数になると、1試合平均11.1回でリーグ15位と、グッと落ちます。このデータから分かるのは、ボールは保持できていて、相手陣内にボールを運べるが、ペナルティエリア内にボールを運ぶプレー、つまり、シュートチャンスを作り出す1つ前のプレーで、ボールを奪われることが多いのだという事が読み取れます。

データから推測されるのは、1回ごとの攻撃に時間をかけて相手陣内にボールを運んでいるということです。攻撃回数が130回を超えているので、ボールを失う場面も多いのだと思いますが、どこまでボールを奪いにいって、どこまで奪いにいかないか。

川崎フロンターレとしては、ボールを奪うタイミングと、位置の見極めが、ポイントになりそうです。ボールを奪いにいって、奪えずに、体力を消耗することは避けたいところです。

「タックル」の数がリーグ1位というデータから読み取れること

ベガルタ仙台の守備のデータを分析すると、被攻撃回数は、129.3回でリーグ10位、被シュート数は11.9本でリーグ9位、「被チャンス構築率」は9.2%でリーグ10位。被シュート決定率は6.0%でリーグ4位です。

前節のセレッソ大阪戦で「タックルの数に注目」と書いたのですが、タックルの少ないセレッソ大阪と比較して、ベガルタ仙台は1試合平均のタックル数が28.0回とリーグ1位。タックルとは、「相手プレーヤーがコントロールしているボールを、身体あるいはボールへの接触によって、足下から離すプレー」なので、ベガルタ仙台が、いかにコンタクトをいとわず、「ハードワーク」しているチームであるということが読み取れます。

ボールを失う回数も多いので、シュートを打たれる回数は少なくありませんが、被シュート決定率がリーグ4位というデータからは、相手にとって有利な状況でシュートを打たせている回数が少ないのではないかということが読み取れます。

ただ、今節は大岩が出場停止なので、「シュートを打たせても、決めさせない」守備にどう影響がするのか、注目です。

休まない谷口がどれだけ凄いか

中3日、中2日という連戦が続くなか、鬼木監督はメンバーを入れ替えながら試合を戦っていますが、余程のことがなければ、入れ替えない選手がいます。それは、チョン・ソンリョン、谷口、大島、小林の4人です。

この続きをみるには

この続き:633文字
記事を購入する

2018年J1第8節 川崎フロンターレ対ベガルタ仙台 プレビュー「谷口の異常なタフさに頼りすぎないように」

西原雄一

250円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

サポートと激励や感想メッセージありがとうございます! いただいたサポートは移動費や機材補強などにありがたく遣わせていただきます!!

目を揃えよう
6

西原雄一

プロ・スポーツレビュアー。note「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」で #川崎フロンターレ #ビジャレアル と #Bリーグ のレビュー連載中。趣味は愉快な人同士をつなぐこと。#coffee ☕好き。

勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方

勝ったら嬉しい、負けたら悔しい。それがスポーツの楽しみ方の原点だと思う一方で、スポーツの楽しみは勝ち負けだけじゃないはずだ。勝ち負けだけじゃない、スポーツの楽しみ方とは何か。
1つ のマガジンに含まれています