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2018年J1第27節 川崎フロンターレ対名古屋グランパス レビュー「サッカーは攻撃だけじゃなくて守備も必要」

2018年J1第27節、川崎フロンターレ対名古屋グランパスは、3-1で川崎フロンターレが勝ちました。

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今回は以下のようなテーマで書いています。「1」はどなたでも読むことができます。

1.鬼木監督が変えた川崎フロンターレの守備
2.名古屋グランパスに必要な「見本になれる日本人選手」
3.MFの位置取りは改善の余地あり
4.おまけ:僕にとっては「区切り」の試合

鬼木監督が変えた川崎フロンターレの守備

この試合の勝敗を分けたのは「守備」です。

川崎フロンターレは名古屋グランパスがボールを持った時、選手同士が連動してボールを奪おうとアクションを起こします。

一方、名古屋グランパスはボールを奪うためのアクションがなく、ずるずると自陣に後退。川崎フロンターレが横にボールを動かしても、ボールに動きに連動して動くことができず、次第に選手の間が空いてしまい、川崎フロンターレに空いた場所を活用してパスをつながれ、シュートチャンスを作られてしまいました。

鬼木監督が就任してから最も変わったのが守備です。特に変えたのは「ボールが次に動く場所を予測してアクションを起こすこと」です。相手選手がパスを出したとき、動きを止めているのではなく、パスを出すまえに次にパスが出すと思われる場所や選手を予測して動き、パスを受けた選手の相手の選択肢を潰したり、パスをカットしてボールを奪う守備です。

この守備を実行するためには、他の選手がどこにいるのか常に目を配って把握しておく必要がありますし、他の選手と連動してアクションを起こす必要があります。

鬼木監督が就任してから、川崎フロンターレの選手たちは守備時に首を左右に振るようになりました。守備時に首を左右に振るのは、味方と敵の位置を把握しようという意識が浸透している証拠です。

ボールが次に動く場所を予測してアクションを起こすためには、相手選手がパスを出してから動いては遅すぎます。相手選手がパスを出す瞬間にタイミングをあわせて、パスが出される場所に素早く動かなければなりません。

このアクションを実行するためには、身体をガチッと固めていては実行できません。常にステップを踏んで、身体をすぐに動かせるように準備を怠らないことが大切です。鬼木監督はたぶん「止まらずに動き続ける」ことを選手に求め、細かく動き方を指導しているのだと思います。

鬼木監督が就任してから変わったのは、縦方向に出すパスへの守備です。特に相手選手がバックパスを出した瞬間、素早く距離を詰める。相手選手がボールをFWに対してパスを出そうとした瞬間、素早く距離を詰めてパスをカットしたり、ボールを受けても振り向かせません。こうした地味なアクションの積み重ねが、この試合はスコアの差になったと思います。

名古屋グランパスは、ボールを奪うアクションがほとんど起こせませんでした。ボールの動きを目で追ってしまい、身体が動かず、ガチッと固まってしまいます。FWのジョーと玉田がほどんどボールを奪うアクションをしないため、川崎フロンターレの選手は名古屋グランパスの守備の影響をあまり感じずにプレーしているように見えました。

また、川崎フロンターレとの差で目についたのは、「人の動きを必要以上に目で追っていたこと」です。特に和泉はエウシーニョの動きが必要以上に気になってしまい、エウシーニョがタッチライン付近にいると、エウシーニョを警戒して追いかけてしまいます。

和泉がエウシーニョを追いかけたことで、和泉とエドゥワルド・ネットの間が広く空いてしまい、川崎フロンターレは空いている場所を使って攻撃を仕掛けることができました。和泉が前半で交代したのは、ボールを奪われる場面が多かったこともありますが、守備での問題が要因だと思います。

名古屋グランパスは、ボールを奪ったらパスを受ける人がいないと攻撃できないという考えから、FWのジョーや玉田に守備をさせず、相手ゴールに近い位置に残しているという意図は理解できます。

一方で、ボールを保持するのが上手いチームに対して、守備に参加する選手を減らすというのは、失点のリスクが高まるということを意味します。名古屋グランパスがクロスからの失点が多いのは、FWが守備をしないので、どうしてもDFがボールと相手選手の動きを捕まえきれない場面が出てしまうからです。

名古屋グランパスに必要な「見本になれる日本人選手」

鬼木監督が就任してから、小林と中村は守備をきちんとやるようになりました。この2人は守備をサボるような考えを持っている選手ではないので、守備をする目的や、どうやってボールを奪うのかをきちんと伝えれば、実行してくれます。

名古屋グランパスの試合を久々に見て感じたのは、川崎フロンターレにとっての中村や小林のような「見本となる日本人選手」がいないということです。

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2018年J1第27節 川崎フロンターレ対名古屋グランパス レビュー「サッカーは攻撃だけじゃなくて守備も必要」

西原雄一

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西原雄一

プロ・スポーツレビュアー。note「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」で #川崎フロンターレ #ビジャレアル と #Bリーグ のレビュー連載中。趣味は愉快な人同士をつなぐこと。#coffee ☕好き。

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勝ったら嬉しい、負けたら悔しい。それがスポーツの楽しみ方の原点だと思う一方で、スポーツの楽しみは勝ち負けだけじゃないはずだ。勝ち負けだけじゃない、スポーツの楽しみ方とは何か。
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