シンハラタミル正月も過ぎて、少し落ち着きつつある我が家。ホストファミリーは翌日から娘ちゃんの学校の旅行に行くらしく、準備をしていた。

その時、12歳の娘ちゃんが香水を持っていくと言い出す。彼女は比較的ませている子なので、まぁ持っていきたいよね、オシャレしたいよね、という感覚で見ていた。すると、娘ちゃんの言動を聞いたホストファザーが珍しく「ホンダネー！ナムトゥイ！」（良くない！行儀が悪い！）と声を荒げる。
私はホストファザーが声を荒げたことにビックリしていたのだが、その後もまくしたてるように色々言う様子に（言葉が早すぎて聞き取れない）開いた口がふさがらなかった。ついでにホストマザーもいつもの調子で反対し、「ホンダネー！ナムトゥイ！」と両者の声がリビングルームに飛び交う。

さらに、その話の流れでホストマザーは「ハルカも香水なんか付けてないわよ！」と言い出す。そりゃ日本人は香水を付けるシリットビリット（習慣）が他の外国人に比べたら、ないですからねぇ…と思いながら、私はハーハー言いながら首をふって紅茶を飲み続けるしかなかった。

ホストマザー曰く、学校の生徒が香水を付けるのは良くないらしい。しかし、香水一つでこんなにも両親共々声を荒げて反対しているなんて、すごい。正直、その熱量に私は感動してしまう。

しかし、ホストマザーにしろホストファザーにしろ、まくしたてるように喋る感じはまさにマシンガントークそのものだ。